墨田区の住みやすさ|人口・交通・学校・支援制度・水害の備えまで

墨田区の住みやすさ|人口・交通・学校・支援制度・水害の備えまでに関連する住まいのイメージ

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錦糸町、両国、押上、曳舟。墨田区は、隅田川と荒川にはさまれた区で、東京スカイツリーや葛飾北斎ゆかりの地、ものづくりの町工場などがある街です。都心に近い一方、平らな低地や木造の住宅が多い地域もあり、区は防災のまちづくりに力を入れています。

この記事では、墨田区・東京都の公式情報と国の公開データをもとに、人口や地形、交通、暮らしの施設、区の住まいの支援制度、水害への備えを整理しました。墨田区で家を買う・借りる・売ることを考えている方が、確かめておきたい点を順番にまとめています。

この記事でわかること

  • 墨田区の人口・面積など、基本のデータ
  • 川にはさまれた低地と、ゼロメートル地帯
  • 区内の鉄道と主な駅
  • 学校・保育・医療など、暮らしの施設の数
  • 不動産の取引価格の目安
  • 区の耐震・不燃化の助成と、水害ハザードマップ
目次

墨田区の基本データ

墨田区の面積は13.77平方キロメートルで、23区で17番目の広さです。足立区・荒川区・台東区・中央区・江東区・江戸川区・葛飾区の7区に接しています。西は隅田川、北は荒川、東は旧中川が区の境で、区の周りの約20キロメートルのうち17キロメートルが川です。

区の公表によると、2026年10月1日現在の人口は289,799人、世帯数は173,564世帯です。

川にはさまれた、平らな低地

区の資料によると、墨田区は起伏がほとんどない平らな低地で、最も高いところでも標高4メートルほどです。区の広い範囲が、満潮のときの海面よりも低い「ゼロメートル地帯」とされています。

また区の北部などには、木造の住宅が密集した地域があります。東京都と区は、京島周辺と鐘ヶ淵周辺を「不燃化特区」に定め、燃えにくい建物への建替えなどを後押ししています。

  • 暮らしやすさ:坂がほとんどなく、自転車での移動がしやすい区です。
  • 確かめたいこと:水害の想定と、地域ごとの建物の燃えにくさ(不燃化の状況)を確認しておきましょう。

区内を通る鉄道と主な駅

区の資料などによると、区内の主な駅は次のとおりです。

  • JR総武線:両国駅、錦糸町駅
  • 東京メトロ半蔵門線:錦糸町駅、押上駅
  • 都営浅草線:本所吾妻橋駅、押上駅
  • 都営大江戸線:両国駅
  • 都営新宿線:菊川駅
  • 京成押上線:押上駅、京成曳舟駅、八広駅
  • 東武スカイツリーライン:押上駅、とうきょうスカイツリー駅、曳舟駅、東向島駅、鐘ヶ淵駅
  • 東武亀戸線:曳舟駅、小村井駅、東あずま駅

区の南部は総武線と地下鉄、北部は東武線と京成線の沿線になり、地域によって使う路線が分かれます。住まい選びでは「どの駅を使うか」とあわせて確認しましょう。

学校・保育・医療など、暮らしの施設

国の公開データ(国土交通省「不動産情報ライブラリ」の国土数値情報)を集計すると、墨田区には次のような施設があります。

  • 区立小学校 25校、区立中学校 10校
  • 保育所などの施設 91か所、幼稚園 15か所、幼保連携型認定こども園 4か所
  • 病院 13か所、診療所 228か所、歯科診療所 194か所

データの時点は項目ごとに異なり、最新の状況とは違う場合があります。どの小学校・中学校に通うかは住所ごとに区が定めているので、墨田区の公式情報で通学区域を確認してください。

ものづくりと文化のまち

区は「東京23区の中でも屈指のものづくりのまち」と紹介しており、小さな町工場が多く、江戸切子などの伝統工芸も受け継がれています。2012年には東京スカイツリーが開業しました。葛飾北斎は区内の本所で生まれ、2016年には「すみだ北斎美術館」が開館しています。

不動産の取引価格の目安

国土交通省が公表した成約価格・取引価格(2025年4月〜2026年3月の取引)を集計すると、墨田区の中央値は、中古マンションが5,000万円(専有面積の中央値55㎡)、土地が7,850万円(土地面積の中央値85㎡)、土地と建物(戸建など)が5,600万円でした。

家族向けの目安として50㎡以上の中古マンションに限ると、中央値は6,100万円です。中央値は「真ん中の取引」で、個々の物件の価格を示すものではありません。地区ごとの取引や広さ別の価格、学校名の一覧は、墨田区の不動産取引価格・相場のページにまとめています。

住まいに関わる墨田区の支援制度

墨田区は2026年4月から、建物の耐震化と不燃化の助成を大きく広げています。2026年度(令和8年度)の主な制度は次のとおりです。

  • 住宅耐震改修等の助成:1981年(昭和56年)5月31日以前に着工した木造住宅などを対象に、耐震診断(費用の全額、上限20万円)、改修工事(一般住宅で費用の3分の2、地域によって上限170万円または270万円)、除却、耐震装置の助成があります。高齢の方などが住む住宅は、さらに手厚くなります。契約の前に申請が必要です。
  • 不燃化特区の助成:京島周辺と鐘ヶ淵周辺では、燃えにくい建物への建替えや、古い建物の除却に助成があります。子育て世帯や高齢者世帯には加算もあります(2031年3月まで)。
  • 整備地域等不燃化集中促進助成:2026年4月に新しくできた制度で、向島・東向島・押上・八広・立花の一部の地域で、建替えや除却に助成があります。
  • 地球温暖化防止設備導入助成:太陽光発電(1kWあたり5万円、上限20万円)、蓄電池、断熱改修などが対象です。2027年2月26日まで受け付けていますが、予算に達すると終わります。

こうした制度は、年度ごとに内容や受付期間が変わります。利用を考えている方は、必ず墨田区の最新の案内を確認してください。

災害への備え:水害ハザードマップと広域避難

墨田区は、荒川の洪水、高潮、雨水出水(内水)の水害ハザードマップを公開しています。区の案内では、荒川があふれた場合、区の大部分が浸水するおそれがあり、最も深いところで約6メートルを超える深さまで水没すると想定されています。区は、江東5区(墨田区・江東区・足立区・葛飾区・江戸川区)の外へ前もって避難する「広域避難」を呼びかけています。

家を買う・借りる前には、候補の住所の浸水の深さや浸水が続く期間を確かめ、避難の方法まで考えておきましょう。マンションなら階数や設備、戸建なら建物の高さもあわせて確認すると安心です。なお、区の案内では、区内に土砂災害の想定はなく、土砂災害警戒区域もありません。

墨田区で住まいを探すときの確認の順番

  1. 使いたい駅と路線を決める:総武線、半蔵門線、東武線などから、通勤・通学先に合う駅をしぼります。
  2. 相場を知る:種類や広さごとの取引価格の目安を確認します。
  3. 水害ハザードマップを確認する:洪水・高潮・内水の想定と、広域避難の方法を見ます。
  4. 街の燃えにくさを確かめる:不燃化特区などの地域かどうか、周りの道の広さも見ます。
  5. 学区と支援制度を確認する:通学区域と、耐震・不燃化の助成も確認します。

購入にかかる費用や住宅ローンの返済額は、諸費用・ローン・売却手取りの計算ツールでも目安を出せます。

まとめ

墨田区は、都心に近く、スカイツリーや北斎、ものづくりの文化が身近な下町の区です。一方で、川にはさまれた低い土地や木造の住宅が多い地域では、水害と火災への備えが住まい選びにかかわります。駅や相場、ハザードマップ、区の助成を順番に確かめていくことで、自分に合う場所が見えてきます。

HALENAMI MEDIAを運営する株式会社HALENAMIは、一都三県で住まいの購入・売却のご相談を承っています。墨田区での住まいのことも、ご相談は無料です。

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この記事を書いた人

株式会社HALENAMIが運営する不動産メディア「HALENAMI MEDIA」の編集チームです。不動産売買の実務と、公的機関が公表する一次情報をもとに、住まいの判断に役立つ情報を届けています。
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