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日暮里、町屋、南千住、尾久。荒川区は、東京23区の北東部にあり、区のほぼ真ん中を都電荒川線(東京さくらトラム)が走る、下町の暮らしが身近な区です。駅前の再開発が進む一方、木造の住宅が多い地域では、燃えにくい街づくりにも力を入れています。
この記事では、荒川区・東京都の公式情報と国の公開データをもとに、人口や地形、交通、暮らしの施設、区の住まいの支援制度、水害への備えを整理しました。荒川区で家を買う・借りる・売ることを考えている方が、確かめておきたい点を順番にまとめています。
この記事でわかること
- 荒川区の人口・面積など、基本のデータ
- 平らな低地と、西日暮里の高台
- 区内の鉄道と都電の停留場
- 学校・保育・医療など、暮らしの施設の数
- 不動産の取引価格の目安
- 区の耐震・不燃化の助成と、水害ハザードマップ
荒川区の基本データ
荒川区の面積は10.16平方キロメートルで、23区で22番目の広さです。北東部を隅田川が流れて足立区・墨田区との境になり、西は北区・文京区、南は台東区に接しています。
区の公表によると、2026年9月1日現在の人口は226,467人、世帯数は129,914世帯です。
平らな低地と、西日暮里の高台
区の資料によると、荒川区の大部分は平らな土地で、標高はほとんどが0〜3メートルです。南西部の諏訪台・道灌山だけが高台になっていて、最も高い西日暮里三丁目付近は海抜20.9メートルです。
また区の資料では、区画整理された一部の地域を除くと、木造の住宅が多く密集していることが防災上の課題とされています。区内の建物の燃えにくさ(不燃化率)は、1986年度の17.4%から2021年度には66.8%まで上がってきました。区は「荒川・南千住地区」と「町屋・尾久地区」を不燃化特区として、2030年度まで建替えなどを支援しています。
区内を通る鉄道と主な駅
区の案内によると、区内の主な駅は次のとおりです。
- JR山手線・京浜東北線:日暮里駅、西日暮里駅
- JR常磐線:日暮里駅、三河島駅、南千住駅
- 京成本線:日暮里駅、新三河島駅、町屋駅
- 東京メトロ千代田線:西日暮里駅、町屋駅
- 東京メトロ日比谷線・つくばエクスプレス:南千住駅
- 日暮里・舎人ライナー:日暮里駅、西日暮里駅、赤土小学校前駅、熊野前駅
- 都電荒川線(東京さくらトラム):三ノ輪橋、町屋駅前、荒川区役所前、熊野前、荒川遊園地前など、区内に13の停留場
日暮里駅は、JR・京成・日暮里・舎人ライナーが集まる区の玄関です。区は、日暮里駅や南千住駅を例に、都心へ出やすいことも区の魅力として紹介しています。
駅前のまちづくり
区の資料によると、千代田線・京成線・都電の3線が交わる町屋駅の前では、4つの地区の再開発が完了しています。日暮里駅の周辺でも再開発が行われ、西日暮里駅前では新たな再開発が計画されています。南千住駅の周辺は、大規模な住宅の整備が進んだ地域です。
学校・保育・医療など、暮らしの施設
国の公開データ(国土交通省「不動産情報ライブラリ」の国土数値情報)を集計すると、荒川区には次のような施設があります。
- 区立小学校 24校、区立中学校 10校
- 保育所などの施設 68か所、幼稚園 15か所
- 病院 12か所、診療所 191か所、歯科診療所 132か所
- 区立図書館 5館
データの時点は項目ごとに異なり、最新の状況とは違う場合があります。どの小学校・中学校に通うかは住所ごとに区が定めているので、荒川区の公式情報で通学区域を確認してください。
区内には、23区で唯一の公営遊園地「あらかわ遊園」があり、都電の沿線には約1万3000本のバラが植えられています。
不動産の取引価格の目安
国土交通省が公表した成約価格・取引価格(2025年4月〜2026年3月の取引)を集計すると、荒川区の中央値は、中古マンションが5,300万円(専有面積の中央値60㎡)、土地が6,100万円(土地面積の中央値100㎡)、土地と建物(戸建など)が5,700万円でした。
家族向けの目安として50㎡以上の中古マンションに限ると、中央値は6,000万円です。中央値は「真ん中の取引」で、個々の物件の価格を示すものではありません。地区ごとの取引や広さ別の価格、学校名の一覧は、荒川区の不動産取引価格・相場のページにまとめています。
住まいに関わる荒川区の支援制度
荒川区には、住まいに関わる次のような制度があります(2026年度=令和8年度)。
- 木造・非木造建物耐震化推進事業:1981年(昭和56年)5月31日以前に建てられた建物や、2000年(平成12年)5月までに建てられた2階建て以下の木造住宅を対象に、耐震診断(費用の全額、上限30万円)、補強工事(費用の5分の4、上限180万円)、耐震建替え、除却などの助成があります。高齢の方などが住む家は上限が高くなります。申し込む前に相談が必要です。
- 不燃化特区整備促進事業:不燃化特区の中で、古い木造の建物を燃えにくい建物に建て替える場合に、解体費や建築工事費の一部を助成します。高齢の方と子の世帯が同居する場合などは加算があります。解体工事を内定の前に始めると対象外です。
- 区民住宅の家賃減額:区民住宅(町屋五丁目住宅)では、子育て世帯と親世帯の近居や、子が3人以上いる世帯に、家賃を月2万円減らす制度があります。
- エコ助成事業:太陽光発電(1kWあたり2万円)や蓄電池、高断熱窓などが対象で、区内の業者を使うと上限が高くなります。予算の範囲内で受け付けています。
こうした制度は、年度ごとに内容や受付期間が変わります。利用を考えている方は、必ず荒川区の最新の案内を確認してください。
災害への備え:水害ハザードマップを確認する
荒川区は、荒川の洪水、石神井川の洪水、高潮のハザードマップを公開しています。区の案内では、荒川の堤防が複数の場所で決壊した場合、区内のほぼ全域が浸水し、深いところで約5メートル以上になると想定されています。高潮では、区内の約5割が浸水する想定です。大雨で下水があふれる内水については、区のマップを作成中で、それまでは東京都が2026年3月に公表した図で確認するよう案内されています。
また、東京都の公表では、2026年8月26日現在、区内に土砂災害警戒区域が7か所、そのうち土砂災害特別警戒区域が5か所指定されています。場所は西日暮里の高台の斜面です。
家を買う・借りる前には、候補の住所の浸水の想定と避難の方法を確かめ、マンションなら階数、戸建なら建物の高さや燃えにくさもあわせて確認しましょう。
荒川区で住まいを探すときの確認の順番
- 使いたい駅と路線を決める:JR、千代田線、京成線、都電などから、通勤・通学先に合う駅をしぼります。
- 相場を知る:種類や広さごとの取引価格の目安を確認します。
- 水害ハザードマップを確認する:荒川の洪水と高潮の想定、避難の方法を見ます。
- 街の燃えにくさを確かめる:不燃化特区の地域かどうか、周りの道の広さも見ます。
- 学区と支援制度を確認する:通学区域と、耐震・不燃化の助成も確認します。
購入にかかる費用や住宅ローンの返済額は、諸費用・ローン・売却手取りの計算ツールでも目安を出せます。
まとめ
荒川区は、都電や商店街など下町の暮らしが身近で、日暮里や南千住から都心にも出やすい区です。一方で、平らな低地と木造の住宅が多い地域では、水害と火災への備えが住まい選びにかかわります。駅や相場、ハザードマップ、区の助成を順番に確かめていくことで、自分に合う場所が見えてきます。
HALENAMI MEDIAを運営する株式会社HALENAMIは、一都三県で住まいの購入・売却のご相談を承っています。荒川区での住まいのことも、ご相談は無料です。
公式情報
- 荒川区「世帯と人口」
- 荒川区「地勢」
- 荒川区「地域防災計画(震災編)」(PDF)
- 荒川区「不燃化特区制度」
- 荒川区「市街地再開発事業」
- 荒川区「区内の交通アクセス」
- 荒川区「荒川区に住む」
- 荒川区「水害ハザードマップ」
- 荒川区「土砂災害ハザードマップ」
- 東京都建設局「土砂災害警戒区域等の指定状況」
- 荒川区「木造・非木造建物耐震化推進事業」
- 荒川区「不燃化特区整備促進事業(建替え)」
- 荒川区「区民住宅」
- 荒川区「エコ助成事業」
- 国土交通省「不動産情報ライブラリ」
