※本記事にはプロモーション(広告)が含まれます。
溝の口、二子新地、高津、梶が谷。川崎市高津区は、多摩川をはさんで東京都世田谷区と向かい合う区です。江戸時代には大山街道の宿場町として二子・溝口がにぎわい、いまは東急田園都市線・大井町線とJR南武線が交わる溝の口駅を中心に、住宅とものづくりの企業が集まる街です。
この記事では、川崎市・高津区の公式情報と国の公開データをもとに、人口や地形、交通、暮らしの施設、市の住まいの支援制度、浸水や土砂災害への備えを整理しました。高津区で家を買う・借りる・売ることを考えている方が、確かめておきたい点を順番にまとめています。
この記事でわかること
- 高津区の人口・面積など、基本のデータ
- 多摩川沿いの平たん地と、多摩丘陵の丘陵地
- 溝の口を中心にした、区内の鉄道と駅
- 学校・保育・医療など、暮らしの施設の数
- 不動産の取引価格の目安
- 川崎市の住まいの支援制度と、ハザードマップ
高津区の基本データ
高津区は、1972年に川崎市が政令指定都市になったときに生まれた区で、1982年に宮前区が分かれて、いまの形になりました。市の資料では、面積は17.10平方キロメートルです。
市の公表によると、2026年9月1日現在の人口は237,948人、世帯数は118,850世帯です(国勢調査の速報値をもとにした推計で、確定値の公表後に修正されることがあります)。市は、区の人口が2035年ごろまで増えると予測しています。
多摩川沿いの平たん地と、丘陵地
区の資料によると、高津区は、多摩川や二ヶ領用水が流れる平たん地と、多摩丘陵の一角をなす丘陵地からなり、豊かな水辺と起伏のある地形が特徴です。平たん地と丘陵地のあいだには、多摩川崖線の斜面の緑があります。
- 多摩川沿いの平たん地:駅に近く平らな場所が多い一方、浸水への備えを確かめておきたい地域です。
- 丘陵地:緑の多い住宅地ですが、坂や斜面があり、土砂災害の情報も確認しましょう。
区内を通る鉄道と駅
区内の駅は次のとおりです。
- 東急田園都市線:二子新地駅、高津駅、溝の口駅、梶が谷駅
- 東急大井町線:溝の口駅
- JR南武線:武蔵溝ノ口駅、津田山駅、久地駅
溝の口駅(東急)と武蔵溝ノ口駅(JR)は乗り換えができる区の中心の駅で、渋谷方面にも、川崎・立川方面にも出やすい場所です。駅の名前は、東急は「溝の口」、JRは「武蔵溝ノ口」と書きます。
学校・保育・医療など、暮らしの施設
国の公開データ(国土交通省「不動産情報ライブラリ」の国土数値情報)を集計すると、高津区には次のような施設があります。
- 市立小学校 15校、市立中学校 5校
- 保育所などの施設 105か所、幼稚園 10か所
- 病院 5か所、診療所 140か所、歯科診療所 104か所
- 市立図書館 2館
データの時点は項目ごとに異なり、最新の状況とは違う場合があります。どの小学校・中学校に通うかは住所ごとに市が定めているので、川崎市の公式情報で通学区域を確認してください。
ものづくりと歴史のまち
区の資料によると、高津区は市内でも製造業の事業所が多く、研究開発型の企業やベンチャー企業が集まる「かながわサイエンスパーク」もあります。南部の橘地区では野菜づくりが盛んで、市内の学校給食にも使われています。
区内には、大山街道や、国の登録文化財「二ヶ領用水久地円筒分水」、川崎市で初めての国の史跡「橘樹官衙遺跡群」があり、2024年には橘樹歴史公園が開園しました。区の資料では、転入してくる人のうち子育て世代の割合が市の平均より高いとされています。
不動産の取引価格の目安
国土交通省が公表した成約価格・取引価格(2025年4月〜2026年3月の取引)を集計すると、高津区の中央値は、中古マンションが4,750万円(専有面積の中央値75㎡)、土地が4,400万円(土地面積の中央値100㎡)、土地と建物(戸建など)が5,200万円でした。
中古マンションは専有面積の中央値が75平方メートル前後と、家族向けの広さの取引が中心です。中央値は「真ん中の取引」で、個々の物件の価格を示すものではありません。地区ごとの取引や広さ別の価格、学校名の一覧は、川崎市高津区の不動産取引価格・相場のページにまとめています。
住まいに関わる川崎市の支援制度
高津区に住む場合、住まいの支援制度は川崎市の制度を使います。2026年度(令和8年度)の主なものは次のとおりです。
- 木造住宅耐震診断士派遣制度:2000年(平成12年)5月31日以前に着工した2階建て以下の木造住宅などを対象に、市が診断士を派遣し、無料で耐震診断を受けられます。
- 木造住宅耐震改修助成制度:同じ住宅を対象に、建物全体の改修で費用の5分の4(一般世帯の上限130万円)などの助成があります。工事の契約前に、市の事前審査と交付決定が必要です。
- 太陽光発電設備等設置費補助金(個人住宅):太陽光発電や蓄電池、ZEH住宅などが対象です。2026年12月28日まで受け付けていますが、予算の状況によって早く終わることがあります。
こうした制度は、年度ごとに内容や受付期間が変わります。利用を考えている方は、必ず川崎市の最新の案内を確認してください。
災害への備え:浸水と土砂災害を確認する
川崎市は、高津区版の洪水ハザードマップ(多摩川・鶴見川)、内水ハザードマップ、土砂災害ハザードマップを公開しています。区内を流れる平瀬川については、神奈川県の洪水浸水想定区域図が案内されています。
市の検証報告によると、2019年(令和元年)の東日本台風では、多摩川の水位が上がったことで平瀬川の合流部のあたりが浸水し、多摩川沿いの排水樋管の周りでも浸水が起きました。高津区では、床上浸水が約881件、床下浸水が約135件ありました(2019年12月24日時点)。
また、神奈川県の公表では、2025年11月21日現在、区内に土砂災害警戒区域が95区域指定されています(いずれも急な斜面の崩れ)。家を買う・借りる前には、多摩川や平瀬川の近くなら浸水の想定、丘陵の斜面の近くなら土砂災害の想定を、それぞれ確かめておきましょう。
高津区で住まいを探すときの確認の順番
- 使いたい駅と路線を決める:田園都市線・大井町線・南武線から、通勤・通学先に合う駅をしぼります。
- 平たん地か丘陵地かを確かめる:駅から候補地まで歩き、坂や川までの距離を確認します。
- 相場を知る:種類や広さごとの取引価格の目安を確認します。
- ハザードマップを確認する:洪水・内水と、土砂災害の両方を見ます。
- 学区と支援制度を確認する:通学区域と、市の耐震などの制度も確認します。
購入にかかる費用や住宅ローンの返済額は、諸費用・ローン・売却手取りの計算ツールでも目安を出せます。
まとめ
高津区は、溝の口駅を中心に交通の便がよく、多摩川の水辺や丘陵の緑、歴史とものづくりの文化がそろう区です。一方で、多摩川沿いの平たん地と丘陵地では、それぞれ違う災害への備えが必要です。駅や地形、相場、ハザードマップを順番に確かめていくことで、自分に合う場所が見えてきます。
HALENAMI MEDIAを運営する株式会社HALENAMIは、神奈川県を含む一都三県で住まいの購入・売却のご相談を承っています。高津区での住まいのことも、ご相談は無料です。
公式情報
- 川崎市「町丁別世帯数・人口」
- 高津区「高津区の概要」
- 川崎市「区計画(高津区)」(PDF)
- 川崎市「橘樹官衙遺跡群」
- 東急「溝の口駅」
- 川崎市「洪水ハザードマップ」
- 川崎市「内水ハザードマップ」
- 川崎市「土砂災害ハザードマップ」
- 神奈川県「土砂災害警戒区域等の指定(高津区)」
- 川崎市「令和元年東日本台風による排水樋管周辺地域の浸水に関する検証」
- 川崎市「木造住宅耐震診断士派遣制度」
- 川崎市「木造住宅耐震改修助成制度」
- 川崎市「太陽光発電設備等設置費補助金」
- 国土交通省「不動産情報ライブラリ」
