鶴見、生麦、矢向、鶴見市場。横浜市鶴見区は、横浜市の最も東にあり、丘陵・鶴見川沿いの低地・臨海部の埋立地という3つの顔を持つ区です。京浜工業地帯の中心として発展し、いまは工業・商業・住宅がそろう、国際色豊かな街です。
この記事では、横浜市・鶴見区の公式情報と国の公開データをもとに、人口や地形、交通、暮らしの施設、市の住まいの支援制度、災害への備えを整理しました。鶴見区で家を買う・借りる・売ることを考えている方が、確かめておきたい点を順番にまとめています。
この記事でわかること
- 鶴見区の人口・面積など、基本のデータ
- 「丘のまち・川のまち・海のまち」の地形
- JRと京急が通る、区内の鉄道と駅
- 学校・保育・医療など、暮らしの施設の数
- 不動産の取引価格の目安
- 横浜市の住まいの支援制度と、浸水・津波・土砂災害のハザードマップ
鶴見区の基本データ
鶴見区は横浜市の最も東にあり、東京湾に面しています。北東は川崎市川崎区・幸区、北西は港北区、南西は神奈川区に接しています。面積は33.21平方キロメートルです。
市の公表によると、2026年10月1日現在の推計人口は296,129人、世帯数は149,891世帯です。
丘のまち・川のまち・海のまち
区の資料によると、鶴見区は、北西部の丘陵、鶴見川沿いの低地、臨海部の埋立地からできています。区はこれを「丘のまち・川のまち・海のまち」と紹介しています。
- 丘陵(北西部):住宅地が広がり、県立三ツ池公園など、区内に残る数少ない自然があります。斜面の近くでは土砂災害の情報を確認しましょう。
- 鶴見川沿いの低地:商業と住宅が中心の、平らな土地です。鶴見川はかつて「暴れ川」と呼ばれ、浸水の想定を確かめておきたい地域です。
- 臨海部の埋立地:大正時代から埋め立てが進み、区の面積の約3分の1を占める工業の地域です。
区は、外国籍の住民も多い国際色豊かな地域とされています。戦前に工場で働くため沖縄から多くの人が移り住んだ歴史があり、「沖縄タウン」と呼ばれる地域もあります。
区内を通る鉄道と主な駅
区内には、JRと京急の路線が通っています。
- JR京浜東北線:鶴見駅
- JR鶴見線:鶴見駅、国道駅、鶴見小野駅、弁天橋駅など(臨海部の工場地帯へ向かう路線です)
- JR南武線:矢向駅
- 京急本線:生麦駅、花月総持寺駅、京急鶴見駅、鶴見市場駅
なお、JR南武線の尻手駅は川崎市幸区にある駅ですが、区の北部の方が使うことのある駅です。区の資料(2019年)では、京急鶴見駅から羽田空港国際線ターミナルまで19分、品川駅まで約18分と紹介されています。
学校・保育・医療など、暮らしの施設
国の公開データ(国土交通省「不動産情報ライブラリ」の国土数値情報)を集計すると、鶴見区には次のような施設があります。
- 市立小学校 23校、市立中学校 10校
- 幼稚園 16か所、認定こども園や保育所などの施設
- 病院 14か所、診療所 168か所、歯科診療所 129か所
- 市立図書館 1館
データの時点は項目ごとに異なり、最新の状況とは違う場合があります。保育施設は、国のデータに含まれていないものもあるため、入園を考えている方は横浜市・鶴見区の案内で確認してください。どの小学校・中学校に通うかは、住所ごとに市が定めています。
区内には、1911年に石川県から移った大本山總持寺があり、約50万平方メートルの広い境内を持つ、鶴見の象徴とされています。
不動産の取引価格の目安
国土交通省が公表した成約価格・取引価格(2025年4月〜2026年3月の取引)を集計すると、鶴見区の中央値は、中古マンションが3,500万円(専有面積の中央値65㎡)、土地が3,900万円(土地面積の中央値115㎡)、土地と建物(戸建など)が4,700万円でした。
家族向けの目安として50㎡以上の中古マンションに限ると、中央値は3,700万円です。中央値は「真ん中の取引」で、個々の物件の価格を示すものではありません。地区ごとの取引や広さ別の価格、学校名の一覧は、横浜市鶴見区の不動産取引価格・相場のページにまとめています。
住まいに関わる横浜市の支援制度
鶴見区に住む場合、住まいの支援制度は横浜市の制度を使います。2026年度(令和8年度)の主なものは次のとおりです。
- 子育てりぶいん:満18歳未満の子がいる世帯や妊娠中の世帯で、所得などの条件を満たす場合に、家賃の補助を受けられる市の賃貸住宅です。市の案内では、補助は月4万円まで、最長6年間とされています。
- 家賃補助付きセーフティネット住宅:高齢の方や障害のある方、所得の低い世帯、子育て世帯などを対象に、市が大家さんに家賃を補助することで、家賃を抑えて住める住宅です。
- 木造住宅の耐震診断・耐震改修:2000年(平成12年)5月以前に建築確認を受けた木造住宅などを対象に、無料の耐震診断と、改修工事の補助(一般世帯で上限115万円)があります。
こうした制度は、年度ごとに内容や受付期間が変わり、予算に達すると受付が終わるものもあります。利用を考えている方は、必ず横浜市の最新の案内を確認してください。
災害への備え:浸水・津波・土砂災害を確認する
横浜市は、鶴見区版の浸水ハザードマップ(洪水・内水・高潮をまとめたもの)、津波避難対象区域図、土砂災害ハザードマップを公開しています。内水は1時間153ミリの大雨、高潮は室戸台風級の台風を想定しています。
また、市の公表では、2026年2月17日現在、区内に土砂災害警戒区域が119区域、そのうち土砂災害特別警戒区域が104区域指定されています。いずれも急な斜面の崩れ(急傾斜地の崩壊)によるもので、北西部の丘陵の斜面の近くでは確認しておきたい情報です。
家を買う・借りる前には、川沿いや臨海部の低い土地なら浸水や津波の想定、丘陵の斜面の近くなら土砂災害の想定を、それぞれ確かめておきましょう。
鶴見区で住まいを探すときの確認の順番
- 使いたい駅と路線を決める:JR京浜東北線、京急本線、南武線などから、通勤・通学先に合う駅をしぼります。
- 丘か低地かを確かめる:駅から候補地まで歩き、坂や川までの距離を確認します。
- 相場を知る:種類や広さごとの取引価格の目安を確認します。
- ハザードマップを確認する:浸水・津波・土砂災害を見ます。
- 学区と支援制度を確認する:通学区域と、市の制度も確認します。
購入にかかる費用や住宅ローンの返済額は、諸費用・ローン・売却手取りの計算ツールでも目安を出せます。
まとめ
鶴見区は、東京・羽田に近い交通の便と、總持寺や三ツ池公園、多文化の街並みがそろう区です。一方で、丘陵・川沿いの低地・臨海部では、それぞれ違う災害への備えが必要です。駅や地形、相場、ハザードマップを順番に確かめていくことで、自分に合う場所が見えてきます。
HALENAMI MEDIAを運営する株式会社HALENAMIは、横浜市に本店を置いています。鶴見区での住まいの購入・売却について、ご相談は無料です。
