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赤羽、王子、十条、田端。東京都北区は、23区の北部にあり、区の中央を走る崖をはさんで、西側の台地と東側の低地がはっきり分かれる区です。飛鳥山の桜や、都内でただ一つの路面電車「東京さくらトラム(都電荒川線)」など、暮らしの身近に名所がある街です。
この記事では、北区・東京都の公式情報と国の公開データをもとに、人口や地形、交通、暮らしの施設、区の住まいの支援制度、災害への備えを整理しました。北区で家を買う・借りる・売ることを考えている方が、確かめておきたい点を順番にまとめています。
この記事でわかること
- 北区の人口・面積など、基本のデータ
- 西の台地と東の低地、そのあいだの崖
- JRを中心にした、区内の鉄道と駅
- 学校・保育・医療など、暮らしの施設の数
- 不動産の取引価格の目安
- 区の住まいの支援制度と、ハザードマップ
北区の基本データ
北区の面積は20.61平方キロメートルで、東西に約2.9キロメートル、南北に約9.3キロメートルの細長い形をしています。北は荒川をはさんで埼玉県川口市・戸田市、西は板橋区、東は荒川区・足立区、南は文京区・豊島区に接しています。
区の公表によると、2026年9月1日現在の人口は369,864人、世帯数は218,602世帯です。
西の台地と東の低地、そのあいだの崖
区の資料によると、北区の中央には北西から南東へ崖が伸びていて、それをはさんで、西側の武蔵野台地と、東側の荒川の低地に分かれています。高台と低地の標高差は、大きいところで約25メートル(8階建てのビルほど)あります。
- 西側の台地:水害の心配が比較的少ない一方、崖の近くでは坂が多く、がけ崩れの情報も確認しておきたい場所です。
- 東側の低地:平らで暮らしやすい一方、荒川があふれた場合の浸水の想定を確かめておくことが大切です。
区内を通る鉄道と主な駅
北区はJRの駅が多い区です。区内の主な駅は次のとおりです。
- JR京浜東北線:赤羽駅、東十条駅、王子駅、上中里駅、田端駅
- JR埼京線:赤羽駅、十条駅、北赤羽駅、浮間舟渡駅
- JR湘南新宿ライン・宇都宮線・高崎線:赤羽駅、尾久駅(宇都宮線・高崎線)
- JR山手線:田端駅
- 東京メトロ南北線:西ケ原駅、王子駅、王子神谷駅、志茂駅、赤羽岩淵駅
- 東京さくらトラム(都電荒川線):飛鳥山、王子駅前など、区内に6つの停留場
赤羽駅は多くのJR線が集まる区の北の拠点です。同じ区内でも、使う路線によって都心への行き方が変わるので、住まい選びでは「どの駅を使うか」とあわせて確認しましょう。
駅の周りのまちづくり
区は、赤羽駅周辺(2025年に基本計画を策定)や王子駅周辺のまちづくりの計画を立てています。赤羽駅の周りは、大きな商業施設と商店街が共存する区内屈指のにぎわいの拠点とされ、王子では区の新しい庁舎の整備をきっかけにしたまちづくりが進められています。
十条銀座商店街は、区内で最大規模の商店街として紹介されています。
学校・保育・医療など、暮らしの施設
国の公開データ(国土交通省「不動産情報ライブラリ」の国土数値情報)を集計すると、北区には次のような施設があります。
- 区立小学校 34校、区立中学校 12校
- 保育所などの施設 101か所、幼稚園 36か所
- 病院 19か所、診療所 292か所、歯科診療所 236か所
- 区立図書館 14館
データの時点は項目ごとに異なり、最新の状況とは違う場合があります。どの小学校・中学校に通うかは住所ごとに区が定めているので、北区の公式情報で通学区域を確認してください。
不動産の取引価格の目安
国土交通省が公表した成約価格・取引価格(2025年4月〜2026年3月の取引)を集計すると、北区の中央値は、中古マンションが5,300万円(専有面積の中央値60㎡)、土地が5,700万円(土地面積の中央値85㎡)、土地と建物(戸建など)が6,500万円でした。
家族向けの目安として50㎡以上の中古マンションに限ると、中央値は6,200万円です。中央値は「真ん中の取引」で、個々の物件の価格を示すものではありません。地区ごとの取引や広さ別の価格、学校名の一覧は、北区の不動産取引価格・相場のページにまとめています。
住まいに関わる北区の支援制度
北区には、住まいに関わる次のような制度があります(2026年度=令和8年度)。
- 木造民間住宅の耐震化:2000年(平成12年)5月31日以前に着手した2階建て以下の木造住宅を対象に、耐震診断(上限13万円)、補強設計(費用の3分の2、上限20万円)、改修工事(費用の3分の2、一般の上限100万円)の助成があります。改修工事の受付は11月30日までで、事前の申請が必要です。
- 親子住まいる応援事業:区内に住む親の近くに住む、または同居するために、区内で住宅を新築・購入する子育て世帯や若い夫婦の世帯に、登記費用(上限20万円)の助成があります。住宅を登記する前の申請が必要です。
- ブロック塀等安全対策支援事業:道路などに面した高さ1メートルを超える危険な塀の撤去や建替えに、長さに応じた助成があります。工事の契約前に区の承認が必要です。
- 再生可能エネルギー・省エネルギー機器等導入助成:太陽光発電などが対象でしたが、2026年度分は予算に達して受付を終えています。
こうした制度は、年度ごとに内容や受付期間が変わります。利用を考えている方は、必ず北区の最新の案内を確認してください。
災害への備え:水害とがけ崩れを確認する
北区は、荒川、隅田川・新河岸川・神田川、石神井川、高潮の4種類の水害ハザードマップを公開しています。区の資料によると、荒川があふれた場合、東側の低地はすべて浸水する想定で、荒川に近い地域では5メートル以上浸水するおそれがあります。大雨で下水があふれる内水については、東京都が2026年3月に公表した想定で確認するよう案内されています。
また、東京都の公表では、2026年8月26日現在、区内に土砂災害警戒区域が97か所、そのうち土砂災害特別警戒区域が71か所指定されています。区内で想定される土砂災害は、がけ崩れ(急傾斜地の崩壊)です。区の土砂災害ハザードマップは2026年9月に改訂されています。
家を買う・借りる前には、低地なら水害の想定と避難の方法、崖の近くならがけ崩れの想定を、それぞれ確かめておきましょう。
北区で住まいを探すときの確認の順番
- 使いたい駅と路線を決める:京浜東北線、埼京線、南北線などから、通勤・通学先に合う駅をしぼります。
- 台地か低地かを確かめる:駅から候補地まで歩き、坂や崖の位置を確認します。
- 相場を知る:種類や広さごとの取引価格の目安を確認します。
- ハザードマップを確認する:荒川などの水害と、がけ崩れの両方を見ます。
- 学区と支援制度を確認する:通学区域と、耐震や親子の近居の助成も確認します。
購入にかかる費用や住宅ローンの返済額は、諸費用・ローン・売却手取りの計算ツールでも目安を出せます。
まとめ
北区は、JRの駅が多く都心にも出やすいうえ、飛鳥山や商店街、路面電車など、暮らしの楽しみが身近な区です。一方で、西の台地と東の低地では、坂の多さも災害への備えも変わります。駅や地形、相場、ハザードマップを順番に確かめていくことで、自分に合う場所が見えてきます。
HALENAMI MEDIAを運営する株式会社HALENAMIは、一都三県で住まいの購入・売却のご相談を承っています。北区での住まいのことも、ご相談は無料です。
公式情報
- 北区「人口・世帯数」
- 北区「北区ガイド」
- 北区「北区の概況」(PDF)
- 北区「赤羽駅周辺地区まちづくり基本計画」
- 北区「王子駅周辺まちづくりグランドデザイン」
- 北区観光サイト「東京さくらトラム(都電荒川線)」
- 北区「水害ハザードマップ」
- 北区「大規模水害を想定した避難行動の基本方針(解説)」(PDF)
- 北区「土砂災害ハザードマップ」
- 東京都建設局「土砂災害警戒区域等の指定状況」
- 北区「木造民間住宅の耐震改修工事助成」
- 北区「親子住まいる応援事業」
- 北区「ブロック塀等安全対策支援事業」
- 国土交通省「不動産情報ライブラリ」
