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柴又、亀有、金町、新小岩。葛飾区は、東京23区の東の端にあり、荒川・江戸川・中川などの川に囲まれた区です。柴又は東京都で初めて国の重要文化的景観に選ばれ、いま新小岩・金町・立石の3つの駅前で大きな再開発が進んでいます。
この記事では、葛飾区・東京都の公式情報と国の公開データをもとに、人口や地形、交通、暮らしの施設、区の住まいの支援制度、水害への備えを整理しました。葛飾区で家を買う・借りる・売ることを考えている方が、確かめておきたい点を順番にまとめています。
この記事でわかること
- 葛飾区の人口・面積など、基本のデータ
- 川に囲まれた低地と、ゼロメートル地帯
- 区内の鉄道と12の駅、駅前の再開発
- 学校・保育・医療など、暮らしの施設の数
- 不動産の取引価格の目安
- 区の住まいの支援制度と、水害ハザードマップ
葛飾区の基本データ
葛飾区の面積は34.80平方キロメートルで、23区で7番目の広さです。東は江戸川をはさんで千葉県松戸市、西は足立区・墨田区、南は江戸川区、北は大場川を境に埼玉県八潮市・三郷市に接しています。区の中心は京成青砥駅のあたりです。
区の公表によると、2026年10月1日現在の人口は473,890人、世帯数は260,024世帯です。
川に囲まれた低地と、ゼロメートル地帯
区の資料によると、葛飾区は旧利根川の河口にできた、平らな低地です。荒川・江戸川・大場川が区の境になり、区内を中川・新中川・綾瀬川が流れています。土地は北の水元・柴又のあたりがわずかに高く、南の新小岩に向かって少しずつ低くなっています。
高度経済成長期に地下水を大量にくみ上げたことで地盤が沈み、区の半分近くが、東京湾の海面より低いゼロメートル地帯になったとされています。
- 暮らしやすさ:坂がほとんどなく、自転車での移動がしやすい区です。
- 水害への備え:大きな川があふれた場合の想定を、住所ごとに確かめておくことが大切です。
区内を通る鉄道と主な駅
区の資料では、区内にはJR・京成・北総の3社の路線が通り、駅は12あります。
- JR総武線:新小岩駅
- JR常磐線:亀有駅、金町駅
- 京成本線・押上線・金町線:堀切菖蒲園駅、お花茶屋駅、青砥駅、京成高砂駅、四ツ木駅、京成立石駅、柴又駅、京成金町駅
- 北総線:京成高砂駅、新柴又駅
区の資料では、区内の鉄道は東西方向が中心で、南北方向の移動は鉄道だけでは不便な地域もあるとされています。また、京成押上線の四ツ木駅〜青砥駅のあいだでは、線路を高架にして11か所の踏切をなくす工事が進んでいます。
駅前で進む、3つの再開発
- 新小岩駅南口:地上39階建ての再開発の計画が進んでいます。
- 金町駅前(クロス金町):第1期が2025年7月に完成し、全体のオープンは2030年11月の予定です。
- 立石駅北口:2025年8月に建物の工事が始まりました。
再開発の進み方によって、駅の周りの街並みや暮らしの便利さは、これから大きく変わっていく見込みです。
学校・保育・医療など、暮らしの施設
国の公開データ(国土交通省「不動産情報ライブラリ」の国土数値情報)を集計すると、葛飾区には次のような施設があります。
- 区立小学校 49校、区立中学校 24校
- 保育所などの施設 141か所、幼稚園 27か所、幼保連携型認定こども園 6か所
- 病院 22か所、診療所 363か所、歯科診療所 276か所
- 区立図書館 10館
データの時点は項目ごとに異なり、最新の状況とは違う場合があります。どの小学校・中学校に通うかは住所ごとに区が定めているので、葛飾区の公式情報で通学区域を確認してください。
区内には、「都内最大の水郷公園」と紹介されている水元公園もあり、水と緑が身近な暮らしができます。
不動産の取引価格の目安
国土交通省が公表した成約価格・取引価格(2025年4月〜2026年3月の取引)を集計すると、葛飾区の中央値は、中古マンションが3,800万円(専有面積の中央値65㎡)、土地が4,100万円(土地面積の中央値90㎡)、土地と建物(戸建など)が4,500万円でした。
家族向けの目安として50㎡以上の中古マンションに限ると、中央値は4,400万円です。中央値は「真ん中の取引」で、個々の物件の価格を示すものではありません。地区ごとの取引や広さ別の価格、学校名の一覧は、葛飾区の不動産取引価格・相場のページにまとめています。
住まいに関わる葛飾区の支援制度
葛飾区には、住まいに関わる次のような制度があります(2026年度=令和8年度)。
- 木造住宅の耐震化助成:1981年(昭和56年)5月31日以前に着工した2階建て以下の木造住宅を対象に、無料の耐震診断と、補強設計・耐震改修(費用の3分の2、上限220万円)、建替え、除却(費用の5分の4、上限180万円)の助成があります。2000年(平成12年)5月までに着工した木造住宅向けの助成もあります。2026年度の承認申請の締め切りは12月11日です。
- かつしかエコ助成金(個人住宅):太陽光発電(1kWあたり6万円、上限30万円)、蓄電池、断熱改修、高断熱住宅などが対象です。2027年3月31日まで受け付けており、原則として工事の4週間前までに事前協議の申し込みが必要です。
- ブロック塀等の撤去工事等の助成:道路などに面した高さ1.2メートル以上の危険な塀の撤去などに助成があります。契約や工事の前に区への相談が必要で、2026年度の事前協議は12月11日までです。
こうした制度は、年度ごとに内容や受付期間が変わります。利用を考えている方は、必ず葛飾区の最新の案内を確認してください。
災害への備え:水害ハザードマップと広域避難
葛飾区は「葛飾区水害ハザードマップ」(2025年3月発行)を公開しており、荒川・中川・江戸川の洪水と、高潮の想定を示しています。高潮の図は、東京都が2024年12月に公表した最新の想定にあわせて更新されています。
区の案内では、大型台風による高潮や、荒川と江戸川が同時にあふれるような大規模な水害では、江東5区(墨田区・江東区・足立区・葛飾区・江戸川区)のほぼ全域が浸水し、1週間を超えて水が引かない地域も多いと想定されています。そのため区は、区の外の高い土地や浸水のおそれがない地域へ前もって避難する「広域避難」の考え方を示しています。
家を買う・借りる前には、候補の住所の浸水の想定を確かめ、いざというときの避難先や方法までを考えておきましょう。マンションなら階数、戸建なら建物の高さもあわせて確認すると安心です。なお、区の案内では、区内に土砂災害警戒区域の指定はありません。
葛飾区で住まいを探すときの確認の順番
- 使いたい駅と路線を決める:JR総武線・常磐線、京成線などから、通勤・通学先に合う駅をしぼります。
- 再開発の予定を知る:駅前の再開発で、これから街がどう変わるかも確かめます。
- 相場を知る:種類や広さごとの取引価格の目安を確認します。
- 水害ハザードマップを確認する:洪水・高潮の想定と、広域避難の方法を見ます。
- 学区と支援制度を確認する:通学区域と、耐震や省エネの助成も確認します。
購入にかかる費用や住宅ローンの返済額は、諸費用・ローン・売却手取りの計算ツールでも目安を出せます。
まとめ
葛飾区は、柴又の下町の風景や水元公園の水と緑が身近で、駅前の再開発でこれからも変わっていく区です。一方で、川に囲まれた低い土地は、水害への備えに深くかかわります。駅や再開発の予定、相場、ハザードマップを順番に確かめていくことで、自分に合う場所が見えてきます。
HALENAMI MEDIAを運営する株式会社HALENAMIは、一都三県で住まいの購入・売却のご相談を承っています。葛飾区での住まいのことも、ご相談は無料です。
公式情報
- 葛飾区「世帯と人口(令和8年10月1日現在)」
- 葛飾区「区の概要」
- 葛飾区「葛飾柴又の文化的景観」
- 葛飾区「葛飾区地域公共交通計画」
- 葛飾区「新小岩駅南口地区の再開発」
- 葛飾区「金町駅前の再開発」
- 葛飾区「立石駅北口地区の再開発」
- 葛飾区「京成押上線の連続立体交差事業」
- 葛飾区「水害ハザードマップ」
- 葛飾区「広域避難」
- 葛飾区「木造住宅の耐震化助成」
- 葛飾区「かつしかエコ助成金」
- 葛飾区「ブロック塀等の撤去工事等の助成」
- 国土交通省「不動産情報ライブラリ」
