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豊洲、門前仲町、清澄白河、亀戸。江東区は、隅田川と荒川、東京湾に囲まれた区で、昔ながらの深川の下町と、豊洲・有明などの臨海部の新しい街が同じ区の中にあります。区は将来像として「水彩都市・江東」を掲げ、50キロメートルを超える河川・運河が区内を縦横に流れています。
この記事では、江東区・東京都の公式情報と国の公開データをもとに、人口や地形、交通、暮らしの施設、区の住まいの支援制度、水害への備えを整理しました。江東区で家を買う・借りる・売ることを考えている方が、確かめておきたい点を順番にまとめています。
この記事でわかること
- 江東区の人口・面積など、基本のデータ
- 埋め立てでできた土地と、運河のある街並み
- 多くの路線が通る区内の鉄道と、有楽町線の延伸計画
- 学校・保育・医療など、暮らしの施設の数
- 不動産の取引価格の目安
- 区の住まいの支援制度と、水害ハザードマップ
江東区の基本データ
江東区は東京都の東南端にあり、西は隅田川、東は荒川、南は東京湾に面しています。大田区・品川区・港区・中央区・墨田区・江戸川区の6区に接し、面積は42.99平方キロメートルです。2020年に中央防波堤埋立地「海の森」が区に加わり、今の面積になりました。
区の公表によると、2026年10月1日現在の人口は544,676人、世帯数は299,678世帯です。区の資料では、人口の増え方は都内でもトップクラスとされています。
埋め立てでできた土地と、運河のある街
江東区の土地は、江戸時代の初めに始まった埋め立てでつくられ、明治以降も海岸の埋め立てが続きました。区の資料によると、区の多くは海抜ゼロメートル前後の低い土地で、やわらかい地盤(沖積層)が広がっています。かつては地下水のくみ上げで地盤が沈んだ地域もありましたが、1970年代の終わりごろからはほとんど見られなくなっています。
- 水辺の暮らし:運河や親水公園が多く、水と緑が身近な街並みです。
- 住まいの特徴:住宅の約9割を共同住宅(マンションなど)が占めています。
- 確認したいこと:低い土地が多いため、水害の想定を住所ごとに確かめておくことが大切です。区の資料では、大きな地震のときに液状化が起こる可能性がある地域も多いとされています。
区内を通る鉄道と主な駅
区の資料(2026年4月1日現在)では、区内には次のような路線と駅があります。
- JR総武線:亀戸駅
- JR京葉線:越中島駅、潮見駅、新木場駅
- 東京メトロ東西線:門前仲町駅、木場駅、東陽町駅、南砂町駅
- 東京メトロ半蔵門線:清澄白河駅、住吉駅
- 東京メトロ有楽町線:豊洲駅、辰巳駅、新木場駅
- 都営新宿線:森下駅、住吉駅、西大島駅、大島駅、東大島駅
- 都営大江戸線:森下駅、清澄白河駅、門前仲町駅
- ゆりかもめ:豊洲駅、新豊洲駅、市場前駅、有明テニスの森駅、有明駅、東京ビッグサイト駅、青海駅、テレコムセンター駅
- りんかい線:新木場駅、東雲駅、国際展示場駅、東京テレポート駅
- 東武亀戸線:亀戸駅、亀戸水神駅
また、東京メトロ有楽町線を豊洲駅から東陽町を通って住吉駅まで延ばす工事が、2024年11月に始まりました。(仮称)枝川駅と(仮称)千石駅の2つの新しい駅ができる予定で、開業は2030年代半ばが目標とされています。開業すると、住吉から豊洲まで乗り換えなしで約9分になる見込みです。
学校・保育・医療など、暮らしの施設
国の公開データ(国土交通省「不動産情報ライブラリ」の国土数値情報)を集計すると、江東区には次のような施設があります。
- 区立小学校 45校、区立中学校 23校、区立義務教育学校(小中一貫) 1校
- 保育所などの施設 207か所、幼稚園 30か所
- 病院 18か所、診療所 426か所、歯科診療所 303か所
- 区立図書館 11館
データの時点は項目ごとに異なり、最新の状況とは違う場合があります。どの小学校・中学校に通うかは住所ごとに区が定めているので、江東区の公式情報で通学区域を確認してください。
不動産の取引価格の目安
国土交通省が公表した成約価格・取引価格(2025年4月〜2026年3月の取引)を集計すると、江東区の中央値は、中古マンションが7,800万円(専有面積の中央値70㎡)、土地が7,150万円(土地面積の中央値75㎡)、土地と建物(戸建など)が7,000万円でした。
家族向けの目安として50㎡以上の中古マンションに限ると、中央値は8,500万円です。中央値は「真ん中の取引」で、個々の物件の価格を示すものではありません。同じ区内でも、臨海部と深川・城東の地域とでは、物件の種類や価格が大きく違います。地区ごとの取引や広さ別の価格、学校名の一覧は、江東区の不動産取引価格・相場のページにまとめています。
住まいに関わる江東区の支援制度
江東区には、住まいに関わる次のような制度があります(2026年度=令和8年度)。
- 木造住宅の耐震化:1981年(昭和56年)5月31日以前に着工した木造住宅や、2000年(平成12年)5月までに建てた木造住宅などを対象に、無料の耐震診断と、補強計画(上限15万円)、補強工事(一般世帯は費用の2分の1、上限150万円)の助成があります。承認の前に契約すると対象外です。
- マンションの耐震化助成:1981年5月31日以前に着工した分譲マンションなどを対象に、耐震診断・補強設計(それぞれ費用の2分の1、上限150万円)と、改修工事の助成があります。
- 地球温暖化防止設備導入助成:個人の住宅の太陽光発電(1kWあたり5万円、上限20万円)や蓄電池、高断熱の窓・ドアなどが対象です。マンションの管理組合向けの区分もあります。2027年3月15日まで受け付けており、工事の前に申請が必要です。
こうした制度は、年度ごとに内容や受付期間が変わります。利用を考えている方は、必ず江東区の最新の案内を確認してください。
災害への備え:水害ハザードマップを確認する
江東区は、洪水(荒川の堤防が決壊した場合)、大雨浸水(内水)、高潮の3種類の水害ハザードマップを公開しており、どれも2026年8月に改訂されています。区の資料では、荒川があふれた場合、浸水が2週間以上続く可能性があるとされています。
避難については、時間に余裕がある場合は区の南部や区外の浸水しない地域へ「広域避難」し、余裕がない場合は自宅や近くの建物の3階以上へ「垂直避難」する考え方が示されています。江東5区(墨田区・江東区・足立区・葛飾区・江戸川区)で一緒に、広域避難の計画もつくられています。
家を買う・借りる前には、候補の住所の浸水の想定を確かめ、マンションなら階数や電気設備の位置、戸建なら建物の高さもあわせて確認しましょう。なお、東京都の一覧では、江東区に土砂災害警戒区域の指定はありません。
江東区で住まいを探すときの確認の順番
- 暮らしたい地域を決める:深川・城東の下町か、豊洲・有明などの臨海部かを考えます。
- 使いたい駅と路線を決める:東西線、有楽町線、半蔵門線、都営線、京葉線など、通勤・通学先に合う駅をしぼります。
- 相場を知る:種類や広さごとの取引価格の目安を確認します。
- 水害ハザードマップを確認する:洪水・内水・高潮の想定と、避難の方法を見ます。
- 学区と支援制度を確認する:通学区域と、耐震や省エネの助成も確認します。
購入にかかる費用や住宅ローンの返済額は、諸費用・ローン・売却手取りの計算ツールでも目安を出せます。
まとめ
江東区は、深川の下町の風情と、臨海部の新しい街並み、運河や公園の水と緑がそろった区です。多くの路線が通り、有楽町線の延伸も計画されています。一方で、低い土地が多い地形は、水害への備えにかかわります。地域ごとの特徴や相場、ハザードマップを順番に確かめていくことで、自分に合う場所が見えてきます。
HALENAMI MEDIAを運営する株式会社HALENAMIは、一都三県で住まいの購入・売却のご相談を承っています。江東区での住まいのことも、ご相談は無料です。
公式情報
- 江東区「江東区の世帯と人口」(PDF)
- 江東区「面積」
- 江東区「位置」
- 江東区「ゼロカーボンシティ江東区実現プラン 第2章」(PDF)
- 江東区「江東区データブック2026(まちづくり)」(PDF)
- 江東区「地下鉄8号線(有楽町線)の延伸」
- 江東区「水害ハザードマップ」
- 江東区「江東5区大規模水害広域避難計画」
- 東京都建設局「土砂災害警戒区域等の指定状況」
- 江東区「木造住宅の耐震化」
- 江東区「マンションの耐震化助成」
- 江東区「地球温暖化防止設備導入助成」
- 国土交通省「不動産情報ライブラリ」
