長津田、中山、十日市場、鴨居。横浜市緑区は、その名のとおり緑被率が市内18区でいちばん高い区です。鶴見川と恩田川に沿って東西に細長く、川沿いの田んぼや果樹園、丘陵の森が残る一方、JR横浜線の4駅を中心に住宅地が広がっています。
この記事では、横浜市・緑区の公式情報と国の公開データをもとに、人口や地形、交通、暮らしの施設、市の住まいの支援制度、災害への備えを整理しました。緑区で家を買う・借りる・売ることを考えている方が、確かめておきたい点を順番にまとめています。
この記事でわかること
- 緑区の人口・面積など、基本のデータ
- 川沿いの低地と、谷戸のある丘陵・市民の森
- JR横浜線・東急田園都市線・地下鉄グリーンラインの駅
- 学校・保育・医療など、暮らしの施設の数
- 不動産の取引価格の目安
- 横浜市の住まいの支援制度と、ハザードマップ
緑区の基本データ
緑区は横浜市の北西部にあり、面積は25.51平方キロメートルです。青葉区・都筑区・港北区などに接しています。1969年10月1日に港北区から分かれて生まれ、1994年の区の再編成で、いまの緑区・青葉区と都筑区の一部に分かれました。
市の公表によると、2026年10月1日現在の推計人口は180,137人、世帯数は81,609世帯です。
川沿いの低地と、谷戸の丘陵
市・区の資料によると、緑区は、鶴見川と支流の恩田川を北側の区境に、分水嶺となる尾根を南側の区境にする、東西に細長い区です。鶴見川が流れる低地と、「谷戸」と呼ばれる谷が刻まれた丘陵地からなります。
- 緑と農地:川沿いや丘陵には市街化調整区域が広がり、浜なしなどの果樹園や田んぼが残っています。水田の面積は市内2位です。
- 森と公園:新治市民の森(70.0ヘクタール)や三保市民の森などの森があり、県立四季の森公園もあります。区の資料では、区内の公園は150か所以上です。
- 駅のまわりの住宅地:横浜線沿いの4駅を中心に住宅地や商業地が広がります。丘陵の住宅地は坂があるので、駅からの道のりを確かめておきましょう。
区内を通る鉄道と駅
- JR横浜線:鴨居駅、中山駅、十日市場駅、長津田駅
- 東急田園都市線・こどもの国線:長津田駅
- 横浜市営地下鉄グリーンライン:中山駅
長津田駅では、JR横浜線と東急田園都市線を乗り換えられ、渋谷方面にも町田・八王子方面にも向かえます。中山駅からはグリーンラインでセンター北・日吉方面に、JR横浜線で新横浜方面に出られます。
学校・保育・医療など、暮らしの施設
国の公開データ(国土交通省「不動産情報ライブラリ」の国土数値情報)を集計すると、緑区には次のような施設があります。
- 市立小学校 15校、市立中学校 5校、市立義務教育学校(小中一貫)1校
- 幼稚園 14か所、保育所などの施設 2か所
- 病院 8か所、診療所 131か所、歯科診療所 91か所
- 市立図書館 1館
データの時点は項目ごとに異なり、最新の状況とは違う場合があります。保育施設は、国のデータに含まれていないものが多いため、入園を考えている方は横浜市・緑区の案内で確認してください。どの小学校・中学校に通うかは、住所ごとに市が定めています。
不動産の取引価格の目安
国土交通省が公表した成約価格・取引価格(2025年4月〜2026年3月の取引)を集計すると、緑区の中央値は、中古マンションが2,950万円(専有面積の中央値70㎡)、土地が4,300万円(土地面積の中央値162.5㎡)、土地と建物(戸建など)が5,000万円でした。
家族向けの目安として50㎡以上の中古マンションに限ると、中央値は3,000万円です。中央値は「真ん中の取引」で、個々の物件の価格を示すものではありません。地区ごとの取引や広さ別の価格、学校名の一覧は、横浜市緑区の不動産取引価格・相場のページにまとめています。
住まいに関わる横浜市の支援制度
緑区に住む場合、住まいの支援制度は横浜市の制度を使います。2026年度(令和8年度)の主なものは次のとおりです。
- 子育てりぶいん:満18歳未満の子がいる世帯や妊娠中の世帯で、所得などの条件を満たす場合に、家賃の補助を受けられる市の賃貸住宅です。市の案内では、補助は月4万円まで、最長6年間とされています。
- 既存住宅断熱改修補助(子育て世代の住替え補助):断熱改修された戸建て住宅を宅地建物取引業者から購入して住み替える子育て世代などを対象に、最大150万円を補助する制度です。申請は市の登録事業者を通じて行います。
- 木造住宅の耐震診断・耐震改修:2000年(平成12年)5月以前に建築確認を受けた木造住宅などを対象に、無料の耐震診断と、改修工事の補助(一般世帯で上限115万円)があります。
こうした制度は、年度ごとに内容や受付期間が変わり、予算に達すると受付が終わるものもあります。利用を考えている方は、必ず横浜市の最新の案内を確認してください。
災害への備え:浸水と土砂災害を確認する
横浜市は、緑区版の浸水ハザードマップ(洪水・内水)と、東部・西部に分けた土砂災害ハザードマップを公開しています。海に面していないため、高潮のマップはつくられていません。
また、市の公表では、2026年2月17日現在、区内に土砂災害警戒区域が112区域、そのうち土砂災害特別警戒区域が94区域指定されています。いずれも急な斜面の崩れ(急傾斜地の崩壊)によるものです。
家を買う・借りる前には、鶴見川や恩田川沿いの低い土地なら浸水の想定、丘陵の斜面の近くなら土砂災害の想定を、それぞれ確かめておきましょう。
緑区で住まいを探すときの確認の順番
- 使いたい駅と路線を決める:JR横浜線・田園都市線・グリーンラインから、通勤・通学先に合う駅をしぼります。
- 低地か丘陵かを確かめる:駅から候補地まで歩き、坂や川までの距離を確認します。
- 相場を知る:種類や広さごとの取引価格の目安を確認します。
- ハザードマップを確認する:洪水・内水と、土砂災害を見ます。
- 学区と支援制度を確認する:通学区域と、市の制度も確認します。
購入にかかる費用や住宅ローンの返済額は、諸費用・ローン・売却手取りの計算ツールでも目安を出せます。
まとめ
緑区は、市内でいちばん緑の多い区で、森や田んぼ、果樹園を身近に感じながら、3つの路線で都心や新横浜にも出られる場所です。一方で、川沿いの低地と丘陵では、災害への備えが変わります。駅や地形、相場、ハザードマップを順番に確かめていくことで、自分に合う場所が見えてきます。
HALENAMI MEDIAを運営する株式会社HALENAMIは、横浜市に本店を置いています。緑区での住まいの購入・売却について、ご相談は無料です。
