本郷台、いたち川、瀬上の森。横浜市栄区は、市内最大の緑地である円海山周辺の一角にあり、緑被率が市内2位の緑の多い区です。区の中央を流れるいたち川沿いにはプロムナードが整備され、鎌倉や江ノ島にも出かけやすい場所にあります。
この記事では、横浜市・栄区の公式情報と国の公開データをもとに、人口や地形、交通、暮らしの施設、市の住まいの支援制度、災害への備えを整理しました。栄区で家を買う・借りる・売ることを考えている方が、確かめておきたい点を順番にまとめています。
この記事でわかること
- 栄区の人口・面積など、基本のデータ
- 川沿いの低地と、まわりを囲む丘陵・森
- 本郷台駅と、区境の大船駅
- 学校・保育・医療など、暮らしの施設の数
- 不動産の取引価格の目安
- 横浜市の住まいの支援制度と、ハザードマップ
栄区の基本データ
栄区は横浜市の南部にあり、東西に長い区で、面積は18.52平方キロメートルです。東は金沢区・磯子区、北は港南区、西は戸塚区、南は鎌倉市に接しています。
市の公表によると、2026年10月1日現在の推計人口は118,383人、世帯数は53,460世帯です。
川沿いの低地と、丘陵の森
区の資料によると、栄区は、区の中央をいたち川が東西に、西側を柏尾川が南北に流れて低地をつくり、そのまわりを三浦半島に続く丘陵地が囲む地形です。
- 緑と森:区内には「横浜自然観察の森」と、瀬上・飯島・上郷・荒井沢・鍛冶ケ谷の5つの市民の森があります。いちばん大きい瀬上市民の森は48.2ヘクタールです。区の資料では、緑被率は市内2位の38.8%(2019年度)です。
- いたち川:区のシンボルの川で、川沿いのプロムナードは散歩や野鳥観察の場になっています。区の調査では、緑地と水辺の環境に満足している区民は78.6%(2025年度)でした。
- 丘陵の住宅地:坂や斜面のある住宅地が多いので、駅やバス停からの道のりを確かめておきましょう。
区内の鉄道と駅
区内の鉄道駅は、JR根岸線の本郷台駅です。本郷台駅からは、横浜・関内方面に乗り換えなしで向かえます。
区の西端に近い大船駅(鎌倉市)は、JR東海道線・横須賀線・根岸線などが乗り入れる駅で、区の資料でも本郷台駅とならぶ都心への玄関口として扱われています。区の資料では、鉄道だけの所要時間で横浜駅・関内駅方面から大船駅・本郷台駅まで約20〜30分、東京駅から約50分とされています。駅から離れた地域では、バスが主な交通手段になります。
学校・保育・医療など、暮らしの施設
国の公開データ(国土交通省「不動産情報ライブラリ」の国土数値情報)を集計すると、栄区には次のような施設があります。
- 市立小学校 14校、市立中学校 6校
- 幼稚園 7か所、幼保連携型認定こども園 3か所、保育所などの施設 3か所
- 病院 2か所、診療所 73か所、歯科診療所 49か所
- 市立図書館 1館
データの時点は項目ごとに異なり、最新の状況とは違う場合があります。保育施設は、国のデータに含まれていないものもあるため、入園を考えている方は横浜市・栄区の案内で確認してください。どの小学校・中学校に通うかは、住所ごとに市が定めています。
不動産の取引価格の目安
国土交通省が公表した成約価格・取引価格(2025年4月〜2026年3月の取引)を集計すると、栄区の中央値は、中古マンションが2,500万円(専有面積の中央値75㎡)、土地が3,000万円(土地面積の中央値180㎡)、土地と建物(戸建など)が4,700万円でした。
家族向けの目安として50㎡以上の中古マンションに限ると、中央値は2,500万円です。中央値は「真ん中の取引」で、個々の物件の価格を示すものではありません。地区ごとの取引や広さ別の価格、学校名の一覧は、横浜市栄区の不動産取引価格・相場のページにまとめています。
住まいに関わる横浜市の支援制度
栄区に住む場合、住まいの支援制度は横浜市の制度を使います。2026年度(令和8年度)の主なものは次のとおりです。
- 子育てりぶいん:満18歳未満の子がいる世帯や妊娠中の世帯で、所得などの条件を満たす場合に、家賃の補助を受けられる市の賃貸住宅です。市の案内では、補助は月4万円まで、最長6年間とされています。
- 既存住宅断熱改修補助(子育て世代の住替え補助):断熱改修された戸建て住宅を宅地建物取引業者から購入して住み替える子育て世代などを対象に、最大150万円を補助する制度です。申請は市の登録事業者を通じて行います。
- 木造住宅の耐震診断・耐震改修:2000年(平成12年)5月以前に建築確認を受けた木造住宅などを対象に、無料の耐震診断と、改修工事の補助(一般世帯で上限115万円)があります。
こうした制度は、年度ごとに内容や受付期間が変わり、予算に達すると受付が終わるものもあります。利用を考えている方は、必ず横浜市の最新の案内を確認してください。
災害への備え:浸水と土砂災害を確認する
横浜市は、栄区版の浸水ハザードマップ(洪水・内水)と、土砂災害ハザードマップを公開しています。
また、市の公表では、2026年2月17日現在、区内に土砂災害警戒区域が156区域、そのうち土砂災害特別警戒区域が142区域指定されています。いずれも急な斜面の崩れ(急傾斜地の崩壊)によるものです。丘陵に囲まれた区なので、斜面の近くの土地では特に確認しておきたい情報です。
家を買う・借りる前には、いたち川や柏尾川沿いの低い土地なら浸水の想定、丘陵の斜面の近くなら土砂災害の想定を、それぞれ確かめておきましょう。
栄区で住まいを探すときの確認の順番
- 使う駅とバスを決める:本郷台駅か大船駅か、駅までのバスも含めて通勤・通学の道のりを確認します。
- 低地か丘陵かを確かめる:候補地のまわりの坂や川までの距離を確認します。
- 相場を知る:種類や広さごとの取引価格の目安を確認します。
- ハザードマップを確認する:浸水と土砂災害を見ます。
- 学区と支援制度を確認する:通学区域と、市の制度も確認します。
購入にかかる費用や住宅ローンの返済額は、諸費用・ローン・売却手取りの計算ツールでも目安を出せます。
まとめ
栄区は、森と川に囲まれた緑の多い区で、自然の近くで落ち着いて暮らしたい方に向いた場所です。一方で、駅の少なさや坂、斜面への備えは、場所ごとに確かめておく必要があります。駅やバス、地形、相場、ハザードマップを順番に確かめていくことで、自分に合う場所が見えてきます。
HALENAMI MEDIAを運営する株式会社HALENAMIは、横浜市に本店を置いています。栄区での住まいの購入・売却について、ご相談は無料です。
