緑園都市、いずみ中央、ゆめが丘、立場。横浜市泉区は、和泉川や境川の流れる丘陵に、住宅地と広い農地が広がる区です。区は「田園文化都市」を将来像に掲げ、「横浜で叶えるスローライフ」を発信しています。2026年11月3日に区制40周年を迎えます。
この記事では、横浜市・泉区の公式情報と国の公開データをもとに、人口や地形、交通、暮らしの施設、市の住まいの支援制度、災害への備えを整理しました。泉区で家を買う・借りる・売ることを考えている方が、確かめておきたい点を順番にまとめています。
この記事でわかること
- 泉区の人口・面積など、基本のデータ
- 川と丘陵の地形、市内でいちばん多い農地
- 相鉄いずみ野線と地下鉄ブルーラインの9駅
- 学校・保育・医療など、暮らしの施設の数
- 不動産の取引価格の目安
- 横浜市の住まいの支援制度と、ハザードマップ
泉区の基本データ
泉区は横浜市の南西部にあり、面積は23.58平方キロメートルです。市内では旭区・瀬谷区・戸塚区と接し、境川・相沢川をはさんで大和市・藤沢市と接しています。1986年に戸塚区から分かれて生まれました。
市の公表によると、2026年10月1日現在の推計人口は149,741人、世帯数は64,592世帯です。1年前と比べると311人増えています。
水と緑の多い、川と丘陵の区
区の資料によると、泉区はなだらかな丘陵地に川が段丘をつくる、変化に富んだ地形です。区内を流れる和泉川・阿久和川・宇田川は、どれも境川の支流で、区全体が境川の流域に入ります。地下水が豊富で湧き水も多く、「水が豊か」なことが区の特徴とされています。
- 住宅地:区の用途地域でいちばん多いのは第1種低層住居専用地域で、66.7%を占めます(市全体は39.5%)。戸建て中心の落ち着いた住宅地が多い区です。
- 農地と緑:区の面積の46.4%が市街化調整区域で、この割合は市内18区で1位です。経営耕地面積も市内1位で、体験型の市民農園もあります。
- ゆめが丘:相鉄いずみ野線ゆめが丘駅の周辺では、組合による土地区画整理事業(約23.9ヘクタール)が進められ、2024年に町名が「ゆめが丘」に変わりました。
区内を通る鉄道と駅
区の資料では、区内に9つの駅があります。
- 相鉄いずみ野線:緑園都市駅、弥生台駅、いずみ野駅、いずみ中央駅、ゆめが丘駅
- 横浜市営地下鉄ブルーライン:踊場駅、中田駅、立場駅、下飯田駅
相鉄いずみ野線は二俣川方面で相鉄本線につながり、直通列車で横浜や都心方面に出られます。ブルーラインは戸塚・上大岡・横浜方面に向かいます。区の資料では、2024年度の1日平均の乗降車人員がいちばん多いのは緑園都市駅で、約2万1千人です。
学校・保育・医療など、暮らしの施設
国の公開データ(国土交通省「不動産情報ライブラリ」の国土数値情報)を集計すると、泉区には次のような施設があります。
- 市立小学校 14校、市立中学校 7校、市立義務教育学校(小中一貫)1校
- 保育所などの施設 10か所、幼保連携型認定こども園 9か所、幼稚園 6か所
- 病院 5か所、診療所 109か所、歯科診療所 73か所
- 市立図書館 1館
データの時点は項目ごとに異なり、最新の状況とは違う場合があります。保育施設は、国のデータに含まれていないものもあるため、入園を考えている方は横浜市・泉区の案内で確認してください。どの小学校・中学校に通うかは、住所ごとに市が定めています。
不動産の取引価格の目安
国土交通省が公表した成約価格・取引価格(2025年4月〜2026年3月の取引)を集計すると、泉区の中央値は、中古マンションが3,200万円(専有面積の中央値75㎡)、土地が3,500万円(土地面積の中央値150㎡)、土地と建物(戸建など)が4,400万円でした。
家族向けの目安として50㎡以上の中古マンションに限ると、中央値は3,200万円です。中央値は「真ん中の取引」で、個々の物件の価格を示すものではありません。地区ごとの取引や広さ別の価格、学校名の一覧は、横浜市泉区の不動産取引価格・相場のページにまとめています。
住まいに関わる横浜市の支援制度
泉区に住む場合、住まいの支援制度は横浜市の制度を使います。2026年度(令和8年度)の主なものは次のとおりです。
- 子育てりぶいん:満18歳未満の子がいる世帯や妊娠中の世帯で、所得などの条件を満たす場合に、家賃の補助を受けられる市の賃貸住宅です。市の案内では、補助は月4万円まで、最長6年間とされています。
- 既存住宅断熱改修補助(子育て世代の住替え補助):断熱改修された戸建て住宅を宅地建物取引業者から購入して住み替える子育て世代などを対象に、最大150万円を補助する制度です。申請は市の登録事業者を通じて行います。
- 木造住宅の耐震診断・耐震改修:2000年(平成12年)5月以前に建築確認を受けた木造住宅などを対象に、無料の耐震診断と、改修工事の補助(一般世帯で上限115万円)があります。
こうした制度は、年度ごとに内容や受付期間が変わり、予算に達すると受付が終わるものもあります。利用を考えている方は、必ず横浜市の最新の案内を確認してください。
災害への備え:浸水と土砂災害を確認する
横浜市は、泉区版の浸水ハザードマップ(洪水・内水)を公開しています。2026年6月には、水防法にもとづく内水の浸水想定区域の指定に合わせて更新されました。海に面していないため、高潮のマップはつくられていません。
また、市の公表では、2026年2月17日現在、区内に土砂災害警戒区域が36区域、そのうち土砂災害特別警戒区域が33区域指定されています。いずれも急な斜面の崩れ(急傾斜地の崩壊)によるもので、区の案内では、泉区内で土石流が起きる想定はないとされています。
家を買う・借りる前には、川沿いの低い土地なら浸水の想定、丘陵の斜面の近くなら土砂災害の想定を、それぞれ確かめておきましょう。
泉区で住まいを探すときの確認の順番
- 使いたい駅と路線を決める:相鉄いずみ野線か地下鉄ブルーラインか、通勤・通学先に合う駅をしぼります。
- まわりの土地を確かめる:駅からの道のり、坂の有無、近くの川や農地を確認します。
- 相場を知る:種類や広さごとの取引価格の目安を確認します。
- ハザードマップを確認する:洪水・内水と、土砂災害を見ます。
- 学区と支援制度を確認する:通学区域と、市の制度も確認します。
購入にかかる費用や住宅ローンの返済額は、諸費用・ローン・売却手取りの計算ツールでも目安を出せます。
まとめ
泉区は、川と丘陵、広い農地が残る緑の多い区で、低層の住宅地を中心に落ち着いた暮らしができる場所です。2つの路線で横浜や都心方面にも出られます。駅や地形、相場、ハザードマップを順番に確かめていくことで、自分に合う場所が見えてきます。
HALENAMI MEDIAを運営する株式会社HALENAMIは、横浜市に本店を置いています。泉区での住まいの購入・売却について、ご相談は無料です。
