瀬谷、三ツ境、上瀬谷。横浜市瀬谷区は、大和市や町田市と接する横浜の「西の玄関口」です。相模野の面影を残す水と緑の多い区で、旧上瀬谷通信施設の跡地では、2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)の開催に向けたまちづくりが進んでいます。
この記事では、横浜市・瀬谷区の公式情報と国の公開データをもとに、人口や地形、交通、暮らしの施設、市の住まいの支援制度、災害への備えを整理しました。瀬谷区で家を買う・借りる・売ることを考えている方が、確かめておきたい点を順番にまとめています。
この記事でわかること
- 瀬谷区の人口・面積など、基本のデータ
- 和泉川などの水辺と、農地の多い街並み
- 旧上瀬谷通信施設のまちづくりと、GREEN×EXPO 2027
- 相鉄本線の2駅と、学校・保育・医療など暮らしの施設の数
- 不動産の取引価格の目安
- 横浜市の住まいの支援制度と、ハザードマップ
瀬谷区の基本データ
瀬谷区は横浜市の西部にあり、面積は17.17平方キロメートルです。大和市や町田市と接し、市内では泉区などと接しています。
市の公表によると、2026年10月1日現在の推計人口は120,047人、世帯数は54,302世帯です。
水と緑の多い、相模野の街
市の資料によると、瀬谷区は相模野の面影を残す区で、南北に5本の川が流れています。区内でいちばん高い場所は東野台で、海抜90.9メートルです。
- 和泉川の水辺:「ふるさとの川整備事業」で、川辺と樹林が一体になった景観がつくられています。二ツ橋から宮沢までの約2.8キロメートルに、6つの水辺が整備されています。
- 農業:農業が盛んな区で、区の面積のうち約3分の1が市街化調整区域です。
- 瀬谷駅の周辺:駅南口の再開発で、2022年に区民文化センター「あじさいプラザ」が開館しました。
旧上瀬谷通信施設のまちづくりと、GREEN×EXPO 2027
市の資料によると、旧上瀬谷通信施設は瀬谷区と旭区にまたがる約242ヘクタールの土地で、2015年6月30日に返還されました。いまは土地区画整理事業が進められていて、農業振興、観光・賑わい(テーマパークを核とした集客施設)、物流、防災・公園の4つの地区に分けたまちづくりが計画されています。
この場所を会場に、2027年3月19日から9月26日まで、2027年国際園芸博覧会が開かれます。テーマは「幸せを創る明日の風景」です。博覧会のあとは、そのレガシーを受け継ぐ公園と広域防災拠点が整備される計画です。
大きなまちづくりが進む地域なので、周辺で住まいを探す方は、交通や道路の計画など、市の最新の情報を確認しておきましょう。
区内を通る鉄道と駅
- 相鉄本線:三ツ境駅、瀬谷駅
区の資料によると、瀬谷駅から横浜駅までは快速で約21分です(2024年3月のダイヤ改正時点)。相鉄線からは、JR線・東急線との直通運転で都心方面にも乗り換えなしで向かえます。駅から離れた地域では、バスも主な交通手段になります。
学校・保育・医療など、暮らしの施設
国の公開データ(国土交通省「不動産情報ライブラリ」の国土数値情報)を集計すると、瀬谷区には次のような施設があります。
- 市立小学校 11校、市立中学校 5校
- 幼稚園 9か所、幼保連携型認定こども園 4か所、保育所などの施設 4か所
- 病院 5か所、診療所 86か所、歯科診療所 57か所
- 市立図書館 1館
データの時点は項目ごとに異なり、最新の状況とは違う場合があります。保育施設は、国のデータに含まれていないものもあるため、入園を考えている方は横浜市・瀬谷区の案内で確認してください。どの小学校・中学校に通うかは、住所ごとに市が定めています。
不動産の取引価格の目安
国土交通省が公表した成約価格・取引価格(2025年4月〜2026年3月の取引)を集計すると、瀬谷区の中央値は、中古マンションが3,250万円(専有面積の中央値77.5㎡)、土地が2,900万円(土地面積の中央値140㎡)、土地と建物(戸建など)が4,400万円でした。
家族向けの目安として50㎡以上の中古マンションに限ると、中央値は3,250万円です。区の取引件数はほかの区より少ないため、数件の取引で中央値が動きやすい点に注意してください。中央値は「真ん中の取引」で、個々の物件の価格を示すものではありません。地区ごとの取引や広さ別の価格、学校名の一覧は、横浜市瀬谷区の不動産取引価格・相場のページにまとめています。
住まいに関わる横浜市の支援制度
瀬谷区に住む場合、住まいの支援制度は横浜市の制度を使います。2026年度(令和8年度)の主なものは次のとおりです。
- 子育てりぶいん:満18歳未満の子がいる世帯や妊娠中の世帯で、所得などの条件を満たす場合に、家賃の補助を受けられる市の賃貸住宅です。市の案内では、補助は月4万円まで、最長6年間とされています。
- 既存住宅断熱改修補助(子育て世代の住替え補助):断熱改修された戸建て住宅を宅地建物取引業者から購入して住み替える子育て世代などを対象に、最大150万円を補助する制度です。申請は市の登録事業者を通じて行います。
- 木造住宅の耐震診断・耐震改修:2000年(平成12年)5月以前に建築確認を受けた木造住宅などを対象に、無料の耐震診断と、改修工事の補助(一般世帯で上限115万円)があります。
こうした制度は、年度ごとに内容や受付期間が変わり、予算に達すると受付が終わるものもあります。利用を考えている方は、必ず横浜市の最新の案内を確認してください。
災害への備え:浸水と土砂災害を確認する
横浜市は、瀬谷区版の浸水ハザードマップ(洪水・内水)と、土砂災害ハザードマップを公開しています。洪水のマップは、想定最大規模と計画規模の2種類があります。海に面していないため、高潮のマップはつくられていません。
また、市の公表では、2026年2月17日現在、区内に土砂災害警戒区域が37区域、そのうち土砂災害特別警戒区域が25区域指定されています。いずれも急な斜面の崩れ(急傾斜地の崩壊)によるもので、区域の数は市内でも少ないほうです。
家を買う・借りる前には、川沿いの低い土地なら浸水の想定、斜面の近くなら土砂災害の想定を、それぞれ確かめておきましょう。
瀬谷区で住まいを探すときの確認の順番
- 使う駅とバスを決める:瀬谷駅か三ツ境駅か、駅までのバスも含めて道のりを確認します。
- まわりの計画を確かめる:上瀬谷のまちづくりや道路の計画など、周辺の変化を確認します。
- 相場を知る:種類や広さごとの取引価格の目安を確認します。
- ハザードマップを確認する:洪水・内水と、土砂災害を見ます。
- 学区と支援制度を確認する:通学区域と、市の制度も確認します。
購入にかかる費用や住宅ローンの返済額は、諸費用・ローン・売却手取りの計算ツールでも目安を出せます。
まとめ
瀬谷区は、川と農地の多い落ち着いた住宅の区で、相鉄の直通線で都心にも出やすくなりました。上瀬谷では大きなまちづくりが進み、これから街が変わっていく地域でもあります。駅やバス、まわりの計画、相場、ハザードマップを順番に確かめていくことで、自分に合う場所が見えてきます。
HALENAMI MEDIAを運営する株式会社HALENAMIは、横浜市に本店を置いています。瀬谷区での住まいの購入・売却について、ご相談は無料です。
