新横浜、日吉、綱島、菊名。横浜市港北区には、鉄道の便がよく、名前の知られた街がいくつもあります。人口は横浜市18区のなかで最も多く、子育て世帯の多い区としても紹介されています。
この記事では、横浜市・港北区の公式情報と国の公開データをもとに、人口や地形、交通、暮らしの施設、市の住まいの支援制度、災害への備えを整理しました。港北区で家を買う・借りる・売ることを考えている方が、確かめておきたい点を順番にまとめています。
この記事でわかること
- 港北区の人口・面積など、基本のデータ
- 丘と川沿いの平地。地形と住まい選びの関係
- 新幹線も止まる、区内の鉄道と駅
- 学校・保育・医療など、暮らしの施設の数
- 横浜市の住まいに関わる支援制度
- ハザードマップと、鶴見川の遊水地
港北区の基本データ
港北区は横浜市の北東部にあり、北から北東は川崎市、東は鶴見区、南は神奈川区、西は都筑区と緑区に接しています。面積は31.40平方キロメートルで、横浜市の18区のなかで5番目の広さです。
区の公表によると、2026年9月1日現在の人口は365,516人、世帯数は181,842世帯です。横浜市の移住サイトでは、出生数と20〜40代の転入者数が市内で最も多い区として紹介されています。
丘と川沿いの平地。地形を知っておく
区の資料によると、港北区は多摩丘陵の東の端にあたり、丘陵から続くなだらかな丘と、鶴見川・早淵川沿いに開けた平地からなっています。区内で最も高い場所は小机町で、海抜52.5メートルです。
住まい選びでは、この「丘」と「平地」の違いが暮らしやすさにかかわります。
- 駅からの道のり:丘の上の住宅地は、駅から上り坂になることがあります。地図の距離だけでなく、実際に歩いて確かめるのがおすすめです。
- 川沿いの低い土地:鶴見川や早淵川に近い平地は、大雨のときの水の集まり方を確認しておきたい場所です。後で紹介するハザードマップとあわせて見ましょう。
- 斜面の近く:丘の斜面に近い場所では、土砂災害の情報も確認しておくと安心です。
区内を通る鉄道と主な駅
港北区は、市内で唯一新幹線が止まる新横浜駅をはじめ、多くの路線が通る区です。区の基本データでは、区内の駅は次のとおりです。
- 東急東横線:日吉駅、綱島駅、大倉山駅、菊名駅、妙蓮寺駅
- 東急新横浜線:新横浜駅、新綱島駅、日吉駅
- 相鉄新横浜線:新横浜駅
- JR横浜線:菊名駅、新横浜駅、小机駅
- 東海道新幹線:新横浜駅
- 横浜市営地下鉄ブルーライン:岸根公園駅、新横浜駅、北新横浜駅、新羽駅
- 横浜市営地下鉄グリーンライン:日吉駅、日吉本町駅、高田駅
2023年3月18日には相鉄・東急直通線が開業し、新横浜駅と新綱島駅が新しくできました。同じ区内でも、使う駅や路線によって通勤・通学のしやすさは変わります。住まい選びでは「どの駅を使うか」と「その駅までの道のり」をあわせて確認しましょう。
学校・保育・医療など、暮らしの施設
国の公開データ(国土交通省「不動産情報ライブラリ」の国土数値情報)を集計すると、港北区には次のような施設があります。
- 市立小学校 26校、市立中学校 9校
- 幼稚園 22か所、認定こども園や保育所などの施設
- 病院 7か所、診療所 313か所、歯科診療所 212か所
- 市立図書館 1館(横浜市港北図書館)
データの時点は項目ごとに異なり、最新の状況とは違う場合があります。保育施設は、国のデータに含まれていないものもあるため、入園を考えている方は横浜市・港北区の案内で確認してください。どの小学校・中学校に通うかは、住所ごとに市が定めています。
学校名の一覧や、地区ごとの不動産の取引価格は、横浜市港北区の不動産取引価格・相場のページにまとめています。
住まいに関わる横浜市の支援制度
港北区に住む場合、住まいの支援制度は横浜市の制度を使います。2026年度(令和8年度)の主なものは次のとおりです。
- 子育てりぶいん:満18歳未満の子がいる世帯や妊娠中の世帯で、所得などの条件を満たす場合に、家賃の補助を受けられる市の賃貸住宅です。市の案内では、補助は月4万円まで、最長6年間とされています。
- 既存住宅断熱改修補助(子育て世代の住替え補助):断熱改修された戸建て住宅を宅地建物取引業者から購入して住み替える子育て世代などを対象に、最大150万円を補助する制度です。申請は市の登録事業者を通じて行います。
- 木造住宅の耐震診断・耐震改修:2000年(平成12年)5月以前に建築確認を受けた木造住宅などを対象に、無料の耐震診断と、改修工事の補助(一般世帯で上限115万円)があります。
こうした制度は、年度ごとに内容や受付期間が変わり、予算に達すると受付が終わるものもあります。利用を考えている方は、必ず横浜市の最新の案内を確認してください。
災害への備え:ハザードマップと鶴見川の遊水地
横浜市は、港北区版の浸水ハザードマップ(洪水・内水・高潮)と土砂災害ハザードマップを公開しています。住所を入れて地図を拡大できる「わいわい防災マップ」も使えます。
市の公表では、2026年2月17日現在、港北区には土砂災害警戒区域が217区域あり、そのうち211区域が土砂災害特別警戒区域に指定されています。いずれも急な斜面の崩れ(急傾斜地の崩壊)によるものです。
また、区内の小机町には国の「鶴見川多目的遊水地」があります。大雨のときに鶴見川の水を一時的にためる施設で、ふだんは日産スタジアムのある新横浜公園として使われています。総貯水量は約390万立方メートルで、2003年から運用されています。
家を買う・借りる前には、候補の住所がこれらのマップでどうなっているかを確かめておきましょう。浸水や土砂災害の想定がある場所でも、建物の構造や階数、避難場所までの道のりによって、備え方は変わります。不安な点は、不動産会社に遠慮なく確認してください。
港北区で住まいを探すときの確認の順番
- 使いたい駅と路線を決める:東横線、新幹線、地下鉄など、通勤・通学先に合う駅をしぼります。
- 相場を知る:地区や種類ごとの取引価格の目安を確認します。
- 丘か平地かを確かめる:駅から候補地まで実際に歩き、坂や道のりを確認します。
- ハザードマップを確認する:浸水と土砂災害の両方を見ます。
- 学区と支援制度を確認する:お子さんがいる場合は、通学区域と市の制度も確認します。
購入にかかる費用や住宅ローンの返済額は、諸費用・ローン・売却手取りの計算ツールでも目安を出せます。
まとめ
港北区は、新幹線や東横線、地下鉄が通り、人口も横浜市で最も多い住宅地です。一方で、丘と川沿いの平地が入りくむ地形は、駅からの道のりや大雨・土砂災害への備えにもかかわります。
駅の便利さだけで決めず、相場、道のり、ハザードマップ、学区や支援制度を順番に確かめていくことで、自分に合う場所が見えてきます。
HALENAMI MEDIAを運営する株式会社HALENAMIは、横浜市に本店を置いています。港北区での住まいの購入・売却について、ご相談は無料です。
