たまプラーザ、あざみ野、青葉台。横浜市青葉区は、東急田園都市線に沿って計画的に開発された住宅地が広がる区です。区の調査では、全世代で8割を超える区民が「住み続けたい」と答えています。
この記事では、横浜市・青葉区の公式情報と国の公開データをもとに、人口や地形、交通、暮らしの施設、市の住まいの支援制度、災害への備えを整理しました。青葉区で家を買う・借りる・売ることを考えている方が、確かめておきたい点を順番にまとめています。
この記事でわかること
- 青葉区の人口・面積など、基本のデータ
- 丘陵と谷戸。地形と住まい選びの関係
- 田園都市線を中心にした、区内の鉄道と駅
- 学校・保育・医療など、暮らしの施設の数
- 横浜市の住まいに関わる支援制度
- ハザードマップで確認しておきたいこと
青葉区の基本データ
青葉区は横浜市の北西部にあり、東は都筑区、南は緑区、西は東京都町田市、北は川崎市に接しています。1994年(平成6年)に、港北区と緑区の一部から誕生した区です。
区の資料では、面積は35.06平方キロメートルで、横浜市の18区のなかで戸塚区に次ぐ広さです。市の公表によると、2026年9月1日現在の推計人口は307,343人、世帯数は136,393世帯です。
丘陵と谷戸。地形を知っておく
区のまちづくり指針によると、青葉区は多摩丘陵の地形からなり、鶴見川(谷本川)とその支流が丘陵を刻んで流れています。区内の最も高い場所と低い場所の標高差は約80メートルあります。
区の北西部には、丘にはさまれた谷あいの「谷戸(やと)」の風景が残り、区域の約3割は市街化調整区域です。一方、市街化区域の約9割は計画的に開発された地域で、建築協定が結ばれた緑の多い住宅地が多いのも特徴です。
- 駅からの道のり:丘陵の住宅地は坂が多く、駅から上り下りがある場所も少なくありません。実際に歩くか、バスの便を確かめておきましょう。
- 川沿いの低い土地:鶴見川(谷本川)や恩田川の近くは、大雨のときの水の集まり方を確認しておきたい場所です。
- 建築協定:街並みを守るため、建物の用途や高さ、塀などにルールがある地区があります。家を建てる・建て替える予定がある方は、事前に確認しておくと安心です。
区内を通る鉄道と主な駅
青葉区の鉄道は、東急田園都市線が中心です。区内の駅は次のとおりです。
- 東急田園都市線:たまプラーザ駅、あざみ野駅、江田駅、市が尾駅、藤が丘駅、青葉台駅、田奈駅
- 東急こどもの国線:恩田駅、こどもの国駅
- 横浜市営地下鉄ブルーライン:あざみ野駅
あざみ野駅では、田園都市線とブルーラインを乗り換えられます。また、ブルーラインをあざみ野駅から川崎市の新百合ヶ丘駅まで延ばす計画があり、区内の嶮山付近とすすき野付近に新しい駅が予定されています。市交通局の案内では、開業の目標時期は「精査中」とされています。
学校・保育・医療など、暮らしの施設
国の公開データ(国土交通省「不動産情報ライブラリ」の国土数値情報)を集計すると、青葉区には次のような施設があります。
- 市立小学校 30校、市立中学校 13校
- 幼稚園 18か所、認定こども園や保育所などの施設
- 病院 10か所、診療所 286か所、歯科診療所 207か所
- 市立図書館 1館
データの時点は項目ごとに異なり、最新の状況とは違う場合があります。保育施設は、国のデータに含まれていないものもあるため、入園を考えている方は横浜市・青葉区の案内で確認してください。どの小学校・中学校に通うかは、住所ごとに市が定めています。
学校名の一覧や、地区ごとの不動産の取引価格は、横浜市青葉区の不動産取引価格・相場のページにまとめています。青葉区は戸建て(土地と建物)の取引が多く、中古マンションも専有面積の中央値が75平方メートルと、家族向けの住まいの取引が中心です。
緑と自然が身近な暮らし
区内には、横浜市の「緑の10大拠点」の一つとされるこどもの国の周辺や、寺家町の「寺家ふるさと村」があります。寺家ふるさと村は1983年(昭和58年)に指定された約86ヘクタールの地域で、市の紹介では、昔ながらの田園風景を色濃く残す場所とされています。
住まいに関わる横浜市の支援制度
青葉区に住む場合、住まいの支援制度は横浜市の制度を使います。2026年度(令和8年度)の主なものは次のとおりです。
- 既存住宅断熱改修補助(子育て世代の住替え補助):断熱改修された戸建て住宅を宅地建物取引業者から購入して住み替える子育て世代などを対象に、最大150万円を補助する制度です。いま住んでいる戸建てを断熱改修する「定住補助」もあります。申請は市の登録事業者を通じて行います。
- 木造住宅の耐震診断・耐震改修:2000年(平成12年)5月以前に建築確認を受けた木造住宅などを対象に、無料の耐震診断と、改修工事の補助(一般世帯で上限115万円)があります。
- ブロック塀等改善事業:道路に面した高さ1メートル以上のブロック塀などで、地震で倒れるおそれがあるものの撤去や改善に、塀の長さに応じた補助があります。
こうした制度は、年度ごとに内容や受付期間が変わり、予算に達すると受付が終わるものもあります。利用を考えている方は、必ず横浜市の最新の案内を確認してください。
災害への備え:ハザードマップを確認する
青葉区は、洪水・内水・土砂災害のハザードマップと震災時の防災マップを公開しています。住所を入れて地図を拡大できる横浜市の「わいわい防災マップ」も使えます。
市の公表では、2026年2月17日現在、青葉区には土砂災害警戒区域が130区域あり、そのうち84区域が土砂災害特別警戒区域に指定されています。いずれも急な斜面の崩れ(急傾斜地の崩壊)によるもので、丘陵の斜面に近い場所では確認しておきたい情報です。
家を買う・借りる前には、候補の住所がこれらのマップでどうなっているかを確かめておきましょう。浸水や土砂災害の想定がある場所でも、建物の構造や階数、避難場所までの道のりによって、備え方は変わります。不安な点は、不動産会社に遠慮なく確認してください。
青葉区で住まいを探すときの確認の順番
- 使いたい駅を決める:田園都市線の各駅、またはあざみ野駅のブルーラインから、通勤・通学先に合う駅をしぼります。
- 相場を知る:地区や種類ごとの取引価格の目安を確認します。
- 坂とバスを確かめる:駅から候補地まで実際に歩くか、バスの本数と時間を確認します。
- ハザードマップを確認する:浸水と土砂災害の両方を見ます。
- 学区・建築協定・支援制度を確認する:通学区域や地区のルール、市の制度も確認します。
購入にかかる費用や住宅ローンの返済額は、諸費用・ローン・売却手取りの計算ツールでも目安を出せます。
まとめ
青葉区は、田園都市線に沿った計画的な街並みと、谷戸や田園風景の残る自然が身近な住宅地です。一方で、丘陵の地形は、駅からの道のりや大雨・土砂災害への備えにもかかわります。
街の雰囲気だけで決めず、相場、道のり、ハザードマップ、学区や地区のルールを順番に確かめていくことで、自分に合う場所が見えてきます。
HALENAMI MEDIAを運営する株式会社HALENAMIは、横浜市に本店を置いています。青葉区での住まいの購入・売却について、ご相談は無料です。
