渋谷区の住みやすさを公的データで確認|谷と台地の地形・路線・住まいの支援・災害への備え

渋谷区の住みやすさを公的データで確認|谷と台地の地形・路線・住まいの支援・災害への備えに関連する住まいのイメージ

渋谷や原宿のにぎわいのイメージが強い渋谷区ですが、代々木上原や幡ヶ谷、笹塚、恵比寿の住宅地など、落ち着いて暮らせる街も多くあります。にぎやかな中心部と住宅地の距離が近いのが、渋谷区の特徴のひとつです。

この記事では、渋谷区の公式情報と国の公開データをもとに、人口や地形、交通、住まいに関する区の支援、災害への備えを整理しました。渋谷区で家を買う・借りる・売ることを考えている方が、確かめておきたい点を順番にまとめています。

この記事でわかること

  • 渋谷区の人口・面積など、基本のデータ
  • 台地と谷が入り組む地形と、緑地の多さ
  • 区内を通る鉄道と、住まい選びでの見方
  • 学校・保育・医療など、暮らしの施設の数
  • 住まいに関する区の支援制度
  • ハザードマップで確認しておきたいこと
目次

渋谷区の基本データ

渋谷区の面積は15.11平方キロメートルです。区の中心部には明治神宮と代々木公園という大きな緑地があり、新宿御苑の一部を加えると、区の面積の10分の1を緑地が占めています。

区の公表によると、2026年9月1日現在の住民登録人口は230,753人(外国人を含む)、世帯数は143,944世帯です。

台地と谷が入り組む地形

渋谷区は、武蔵野台地の東部にある淀橋台地に位置しています。区の中央には、渋谷川がつくった谷とその支谷が、区の資料の表現では「シカの角のように」西に向かってのびています。台地の面は、北西部で標高40メートル、南東部で25メートルと、ゆるやかに傾いています。

住まい選びでは、この地形が次のような点にかかわります。

  • 谷と台地:渋谷駅のように谷にある場所と、台地の上の住宅地では、大雨のときの水の集まり方が違うことがあります。
  • 坂と道のり:谷と台地のあいだには坂が多くあります。地図上の距離だけでなく、駅からの道を歩いて確かめるのがおすすめです。
  • 緑との距離:大きな公園や緑地が近い場所も多く、住まいの環境を左右するポイントになります。

区内を通る鉄道と、住まい選びでの見方

渋谷区には、JR山手線の渋谷駅・恵比寿駅・原宿駅・代々木駅をはじめ、東急東横線・田園都市線、京王線・京王井の頭線、小田急線、東京メトロ各線など、多くの路線が通っています。

大きなターミナル駅の近くは便利な一方で、人通りや夜のにぎわいも多くなります。住まいを探すときは、「どの路線を使うか」に加えて、昼と夜で街の様子がどう変わるかも、実際に歩いて確かめておくと安心です。

学校・保育・医療など、暮らしの施設

国の公開データ(国土交通省「不動産情報ライブラリ」の国土数値情報)を集計すると、渋谷区には次のような施設があります。

  • 区立小学校 18校、区立中学校 8校
  • 保育所などの施設 76か所、幼稚園 21か所
  • 病院 17か所、診療所 628か所、歯科診療所 439か所
  • 区立図書館 6館

データの時点は項目ごとに異なり、最新の状況とは違う場合があります。通学区域は住所ごとに区が定めているため、お子さんの通学を考えている方は、渋谷区の公式情報で確認してください。

地区ごとの取引価格や学校名の一覧は、渋谷区の不動産取引価格・相場のページにまとめています。

不動産価格の目安

国土交通省が公表した成約価格・取引価格(2025年4月〜2026年3月の取引)を集計すると、渋谷区の中央値は、中古マンションが8,700万円(専有面積の中央値55㎡)、土地が2億3,000万円(土地面積の中央値125㎡)、土地と建物(戸建など)が1億5,000万円でした。

土地や戸建は取引件数が少なく、1件ごとの価格の幅も大きいため、中央値はあくまで目安です。同じ区内でも、駅からの距離や広さによって価格は大きく変わります。

住まいに関する区の支援制度

渋谷区の「住宅に関わる助成・融資などの支援」のページでは、住宅相談会、高齢者住まい安心サポート、高齢者等世帯入居支援事業、立ち退きに伴う住み替え家賃補助制度、住居確保給付金などが案内されています。

たとえば「立ち退きに伴う住み替え家賃補助制度」は、立ち退きで区内の民間賃貸住宅へ住み替える高齢者・障害者・ひとり親世帯などを対象に、家賃の上昇分や転居費用の一部を補助する制度です。また、木造住宅の耐震診断のコンサルタント派遣や、耐震改修・除却の費用助成もあります。

対象や要件は制度ごとに決められ、変わることもあります。利用を考えている方は、必ず渋谷区の最新の案内を確認してください。

災害への備え:ハザードマップを確認する

渋谷区は、区内の「神田川流域」と「渋谷川流域」について、想定最大規模の降雨(1時間最大雨量153ミリ、24時間総雨量690ミリ)があった場合の浸水範囲や深さを示した洪水ハザードマップを公表しています。過去の浸水実績も、区の地図情報システムで確認できます。

区の案内によると、区内では土砂災害警戒区域が11箇所、そのうち9箇所が土砂災害特別警戒区域に指定されています(令和5年6月21日の変更後)。坂や斜面の多い地形のため、候補地の近くに指定がないかを確認しておきましょう。

浸水などの想定がある場所でも、建物の構造や階数、避難場所までの道のりによって、備え方は変わります。不安な点は、不動産会社に遠慮なく確認してください。

渋谷区で住まいを探すときの確認の順番

  1. 使う路線を決める:通勤・通学先から、候補の路線と駅をしぼります。
  2. 相場を知る:種類や広さごとの取引価格の目安を確認します。
  3. 谷か台地か、街の様子を確かめる:坂や道のり、昼と夜の雰囲気を歩いて確かめます。
  4. ハザードマップを確認する:洪水と土砂災害の両方を見ます。
  5. 学区と支援制度を確認する:通学区域と、区の制度を確かめます。

購入にかかる費用や住宅ローンの返済額は、諸費用・ローン・売却手取りの計算ツールでも目安を出せます。

まとめ

渋谷区は、多くの路線が集まる便利さと、大きな緑地や落ち着いた住宅地をあわせ持つ区です。一方で、谷と台地が入り組む地形や、街ごとの雰囲気の違いは、住まい選びに大きくかかわります。

街のイメージだけで決めず、使う路線、相場、地形と街の様子、ハザードマップ、学区や支援制度を順番に確かめていくことで、自分に合う場所が見えてきます。

HALENAMI MEDIAを運営する株式会社HALENAMIは、渋谷区を含む一都三県で、住まいの購入・売却のご相談を承っています。ご相談は無料です。

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この記事を書いた人

株式会社HALENAMIが運営する不動産メディア「HALENAMI MEDIA」の編集チームです。不動産売買の実務と、公的機関が公表する一次情報をもとに、住まいの判断に役立つ情報を届けています。
編集方針 運営会社

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